今回の温泉は2021年に訪れた兵庫県神戸市の旅館「有馬温泉 上大坊(かみおおぼう)」です。
日本三古泉「有馬温泉」
「有馬温泉」は約1400年の歴史があり、戦国時代には豊臣秀吉が度々、訪れた温泉として知られています。また、「道後温泉」「白浜温泉」と並び、日本三古泉のひとつとして知られています。
「有馬温泉」には豪華な旅館が多いのですが、「上大坊」は良い意味で他の有馬温泉の旅館と違って、非常に秘湯感のある旅館です。また、源泉(天神泉源)から近い場所にあるので新鮮なお湯が楽しめます。
趣きのある玄関に入り、宿の方に立ち寄り湯の利用を伝え、入浴料を支払うと、温泉まで案内して頂けます。
館内はとても良い雰囲気です。また、係りの方も非常に丁寧な人で感じの良い方でした。
長い通路を進むと、入り口が出てきます。
脱衣所の前には水分補給のためのウォーターサーバーが設置されていました。
脱衣所は無料鍵付きロッカーが完備されています。
脱衣所内の扉を開くと、浴室へと続く階段があります。
いざ温泉へ!
脱衣所から浴室につながる階段を下りていくと、源泉浴槽と白湯の上がり湯浴槽の2つが見えてきます。
浴室内は年季の入った鄙びた雰囲気で、秘湯感を醸し出ています。
壁や浴槽が赤茶色に染まっていて、決して綺麗とは言えませんが、それがまた秘湯感を醸し出してとても良く、それを見るだけでテンションが上がります。
しかも、訪れた日は私以外利用者がいなくて、貸し切り状態で温泉が楽しめました!
早速、掛湯をして温泉へ足を浸けましたが・・・
熱い!熱い!熱い!とにかく熱い!
それもそのはず、源泉温度が約98℃あり、加水も循環もしていない源泉掛け流しの温泉がそのまま浴槽に注がれています。
このままでは熱すぎるので、調整出来るようになっています。
浴槽の端に半分に割った竹筒があり、途中に穴があるので開けたり、塞いだりしながら湯量、湯温を調節しつつ、水も足すことが出来るようになっています。
しかし、せっかく、濃厚な温泉が注がれているので、極力そのまま堪能したいと考えた私は、水を足さずに湯もみや湯量の調節により、適温にして浸かりました。
それでも熱かったですが・・・。
「有馬温泉」と言えば金泉ですが、「上大坊」のお湯は金泉よりももっと濃い、チョコレートのような色をしていて、湯底には鉄の堆積物のようなものが沈殿しています。
タオルを湯につけると茶色く染まってしまうほどです。
泉質は含鉄-ナトリウム-塩化物泉。
見るだけで濃厚さが伝わってくるお湯は、ほんのり金気臭がし、また、ミネラルが多く含まれているので、体が浮遊する感覚も楽しめます。
濃厚な温泉なので、湯上り後は脱衣所にある扇風機にしばらく当たらないと汗が引きませんでした。
「有馬温泉 上大坊」は泉質重視の方、成分濃厚な本物の温泉を味わいたい方にはおすすめの温泉です。
「有馬温泉」の温泉
交通アクセス
🅿有馬温泉街の駐車場(有料)