今回の温泉は2012年に初めて訪れ、その後2024年に再び訪れた兵庫県芦屋市の温泉銭湯「あしや温泉」です。
兵庫県芦屋市と言えば、六麓荘などの関西屈指の高級住宅街があることで有名で、あまり温泉のイメージがありませんが、とても泉質が良いパンチのある温泉を楽しむことが出来ます。
あしや温泉の歴史
「あしや温泉」は平成6年に完工しました。ところが、翌平成7年に阪神・淡路大震災がおきます。
「あしや温泉」がある芦屋市も甚大な被害を受け、水道・ガスなどのインフラ設備が壊滅し、多くの被災者が出ました。
そんな中で「あしや温泉」も被災しましたが、翌月には仮設浴場を設置し、被災者用の浴場として運営を再開しました。
そして、同年12月には「あしや温泉」として本格的に営業を開始します。
そのような歴史があることから、地元の方々にとっては、とても大切なもので、愛されている温泉となっています。
建物の前には温泉スタンドや誰でも利用できる足湯があります。
足湯は11時~日没まで無料で利用できます。
オープン時間の14時前になると、多くの地元の利用客の方たちが待っています。
建物に入ると、左側に下駄箱、右側に券売機があります。
券売機で入浴券を購入し、正面にある受付で下駄箱のカギと入浴券を渡し、指定されたロッカーのカギを受け取り、受付横の暖簾をくぐり中へ。
入浴料金:
大人(12歳以上)380円 中人(6歳以上~12歳未満)130円 小人(6歳未満)60円
営業時間:14時~23時
定休日:毎週火曜日と毎月第1・第3水曜日
脱衣所はそれほど広くないので、譲り合いながら利用しなければなりません。
いざ温泉へ!
浴室はサウナや露天風呂などはなく、左側奥に浴槽が2つあり、右側に洗い場があります。
熱めの湯が体に効く!
2つある浴槽のうち、ひとつは大人4~5サイズの「高温泉浴槽」、もうひとつは大人6~8サイズの「低温泉浴槽」と言い、どちらも源泉かけ流しの温泉が楽しめます。
掛湯をして、まずは「高温泉浴槽」へ。
ゆっくりと体を湯に沈めます。
湯の温度が約44~45℃あり、熱いですが、じんじんとした熱さが体の疲れを取ってくれる感じです。とは言え、長湯は禁物。
続いて、「低温泉浴槽」へ。
「低温泉浴槽」の方は加水されており、約41~42度と、こちらも決してぬるくはありませんが、「高温泉浴槽」よりはゆっくりと浸かっていられます。
色は阪神間地域の温泉銭湯に多い薄い黄緑色をしていて、ほのかに金気臭がします。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
水をかぶってクールダウン
「低温泉浴槽」の方が浸かりやすいとはいえ、やはり、長く浸かっていると体が熱くなってきます。そこで一旦出て、掛湯槽の横にある水を頭からかぶってクールダウン。
これがとても気持ち良い!そして、しばらく休んでから再び、「低温泉浴槽」へ。
湯の温度が高いこともあり、体が芯から温まり、湯上がり後はとてもさっぱりとしました。
温泉銭湯なので、地元の方々が多く、大きな声で世間話をしていたりと、賑やかさがあり、静かに温泉を楽しむという訳にはいきませんが、その賑やかさも心地よくなるほど、良い温泉でした。熱い湯が好きな方にはおすすめの温泉です。
芦屋市にはもうひとつ「潮芦屋温泉SPA水春」という温泉施設があり、こちらはスーパー銭湯なので、様々なお風呂が楽しめますが、やはり源泉風呂は熱めです。
交通アクセス
🚃阪神・打出駅または芦屋駅からは徒歩約15分、JR芦屋駅からは徒歩約17分
🚙阪神高速・芦屋ICから約5分
🅿8台(温泉利用者は90分無料)