今回は2019年に訪れた鳥取県倉吉市にある「関金温泉 関の湯共同温泉」です。
「関金温泉」は約1200年の歴史を持つ温泉で江戸時代には宿場町として、とても賑わっていましたが、今は残念ながら寂しい温泉街となってしまいました。
「関金温泉」の一番奥に位置する共同浴場として「関の湯共同温泉」があります。
「関の湯」は道を少し下ったところにあり、入口には「共同温泉 関乃湯入口」との看板が掲げられています。
暖簾には「源泉掛け流し」の文字が。
車2台が停められる狭い駐車場があるのですが、私はわからず、「関の湯」の向かいにある真言宗「大滝山地蔵院」に停めました。
しかし、後で確認したら「大滝山地蔵院」には本来は車を停めてはいけないようでした。
もし行かれる方はきちんと「関の湯」の駐車場に止めてください。
一見、民家のような寂れた雰囲気の建物の中に入ると、正面に受付があり、入浴料を支払います。
入浴料:大人200円 小人100円
営業時間:6時半~20時半
定休日:毎月1日と15日
すぐ横に扉があり、開けるとこじんまりとした脱衣所と浴室があります。
脱衣所は棚があるだけです。貴重品はあまり持って入らない方が良いと思いますが、浴室から見えるので、大丈夫かなと思います。
いざ温泉へ!
浴室はタイル張りの床と壁で木造の浴槽が一つあるだけという温泉地の共同浴場ではよくあるつくりとなっています。シャワーはもちろん、カランもありません。
私はこのいかにも「共同浴場」という雰囲気が好きで、これだけで来て良かったなぁと思いました。
源泉かけ流しの温泉が注がれている浴槽は大人2人ほどしか入れない大きさで、木の壁で仕切られた女湯と浴槽の下がつながっています。
浴槽の縁からは湯がオーバーフローしており、湯量の多さも感じます。
無色透明の湯は柔らかく、すべすべとした浴感が楽しめ、温度もそれほど高くなく、のんびりと浸かることが出来ました。
壁から突き出た筒から温泉が注がれていて、壁には「飲泉可」と掲示があり、温泉に浸かるだけでなく飲むこともでき、体中で温泉を堪能することが出来ます。
泉質は単純弱放射能泉。
同じ鳥取県にある「三朝温泉」と同じラジウム泉なので、湯気もたっぷりと吸いながら、入浴するとさらに温泉の効能が上がります。
「関の湯 共同温泉」は派手さはありませんが、泉質がとても良く、何といっても、その鄙びた雰囲気がとても良く、時が止まったような感じで、何とも言えない秘湯感があります。
私が利用した時は誰も人が来ず、貸し切り状態で温泉と情緒ある雰囲気を満喫できました。
「せきがね湯命館」もおすすめ!
「関金温泉 関の湯共同温泉」から車で約3分、徒歩約10分で「関金温泉 せきがね湯命館」に行けます。
交通アクセス
🚙米子自動車道・湯原ICから約30分
🚃JR倉吉駅からバスで約35分