末広温泉(大分県別府市)
今回は2022年に訪れた大分県別府市にある「末広温泉」です。
大分県と言えば「おんせん県おおいた」として言うまでもなく温泉が有名で、中でも別府市には100以上の共同浴場があると言われています。
「末広温泉」もその共同浴場のひとつで、名前の通り、別府駅から徒歩10分ぐらいの別府市末広町にあり、近隣の住人の方たちに愛されている温泉です。
一時期、管理人の体調不良により、約1年休業していましたが、「末広温泉組合」を発足させ、再開に合わせて、脱衣所の床や浴槽のタイルなどを補修し、昨年、見事復活をしました。
とても味のある建物の男女別の入り口の間にある料金箱に入浴料を入れます。
入浴料:200円
営業時間:7時~11時、14時~22時
定休日:毎月15日
中に入ると、小さめの脱衣所があります。
鍵付きロッカーはなく、棚があるだけです。
いよいよ温泉へ!
浴室は中央に4~5人ほどが入れるぐらいの四角い浴槽があるだけのシンプルなつくりとなっています。
とてもシンプルなのですが、共同浴場独特の雰囲気があり、私はそれだけでもテンションが上がり、楽しめました。
単純温泉の泉質の無味無臭の湯は、やわらかく、ツルツルスベスベとした浴感で、熱い湯が多い別府周辺の温泉に比べれば、それほど温度も高くなく浸かりやすい湯でした。
「末広温泉」の魅力は泉質や雰囲気だけでなく、他にもあるのです。
美しい壁画が!
「末広温泉」が他の共同浴場と違うのは壁に描かれている壁画で、美しい壁画を温泉に浸かりながら楽しむことが出来ます。
描かれているのは幻想的に描かれている山の景色で、男湯は別府のシンボルである鶴見岳が淡い青色で描かれた、女湯は淡いピンクで描かれた由布岳を見ることができます。


私が訪れた時は平日の午前中ということもあり、他に利用客がおらず、貸し切り状態で温泉を楽しむことが出来ました。
泉質が良い温泉を堪能できることはもちろん、美しい壁画を見ながらの温泉は至福の時間でした。
とても地元色の強い温泉ですが、共同浴場独特の鄙びた雰囲気がとても良く味があり、有名温泉地とは違う楽しさがありました。
交通アクセス
JR別府駅から徒歩で約10分、車では東九州自動車道・別府ICから約15分で行くことができます。