今回の温泉は2019年に訪れた和歌山県日高郡みなべ町の「鶴の湯温泉」です。
「鶴の湯」と言えば、秋田県乳頭温泉郷の秘湯「鶴の湯」が有名ですが、今回は和歌山県の「鶴の湯温泉」です。
「鶴の湯」の名前の由来は、その昔、傷ついた鶴がこの温泉で傷を癒したことからです。
梅の産地として有名
「鶴の湯温泉」がある、みなべ町は「梅」が有名な町で、2月~3月は梅の花が咲き誇り、町全体が梅の香りに包まれます。
そして、その梅を収穫し、加工された梅干しは地域のみならず関西を代表する特産品となっています。
「鶴の湯温泉」は江戸時代から湯治場として人々に親しまれてきた温泉で、静かな山間にあります。
町営の施設で日帰り温泉だけでなく、宿泊棟があり、宿泊もすることが出来ます。
宿泊すると食事は牡丹鍋や紀州熊野牛を使った料理が楽しめ、もちろん温泉も利用できます。宿泊料金は1人1万円前後です。
建物には「温泉棟」と「宿泊棟」の入り口がそれぞれあるので、間違えないように中に入ると券売機があるので入浴券を購入し、受付で渡し、中へ入ります。
入浴料:大人(中学生以上)600円 小学生・65歳以上(町内の方)は300円
未就学児は無料
立ち寄り湯の営業時間:12時~20時
定休日:毎週火曜日
ロビーの左側に広い休憩室があり、右側に浴室があり、手前が男湯、奥が女湯の入り口になっています。
「鶴の湯温泉」の浴室は内湯と露天風呂とが離れているので、利用の際は一旦、着替えて移動しなければなりません。
まずは内湯へ。
脱衣所は広く、ロッカーはなく、カゴに服を入れるかたちです。
いざ温泉へ!
浴室には、大きな窓に面して大人4~5人サイズの浴槽があります。内湯ながら窓が大きいので開放感があり、窓からは美しい山の景色が望めます。そして、浴室の壁面には鶴の絵が描かれています。
浴槽の隅にある湯口からは加温・消毒はされていますが、掛け流しの温泉が注がれています。湯口には温泉の析出物が付着しています。
早速、掛湯をして湯に体を沈めます。
湯は緑がかった黄褐色の濁り湯で、少しとろみがあり、つるつるとした浴感の温泉です。ほのかに鉄の香りがして温泉感が感じられる温泉です。
泉質は含二酸化炭素・ナトリウム・炭酸水素塩泉。
体が温まったところで露天風呂へ。
先述の通り、露天風呂に行くには一旦、服に着替えなければなりません。
先ほど来た通路の先を行くと、突き当りに露天風呂があります。
中に入ると男女の暖簾があり、手前には「介護風呂」があり、体が不自由な人も温泉を楽しむことが出来ます。
脱衣所には鍵付きのロッカーがあるので、日帰り入浴で来た際には、先に露天風呂に来て、貴重品をロッカーに入れておくと、安心して温泉を楽しむことが出来ると思います。
心癒される露天風呂へ!
露天風呂は日本庭園のような敷地に大人4~5人サイズの四角い浴槽があります。
湯は内湯と同じ泉質で、同じような濁り湯ですが、内湯よりも消毒臭がきつく感じました。しかし、そんなことが気にならないぐらい、とても落ち着いた雰囲気で温泉が楽しめます。
目の前には山々の景色が広がっていて、とても静かで時間がゆっくりと流れている感じなのでのんびりとできます。
時間を気にせず、温泉に浸かりながら、ぼんやりと時を過ごす贅沢な時間が堪能できました。また、幸いにも私以外に利用客がおらず、貸し切り状態だったのも良かったです。
源泉かけ流し(?)の蛇口が
露天風呂には「温泉水」と掲示がある蛇口があります。実はこの蛇口を捻ると、加熱されていない源泉そのままの温泉が出てきます。
蛇口から出てきた水は少し炭酸のシュワッとした感じがあり、鉄の香りもフレッシュな温泉を感じとることができます。内湯、露天風呂に注がれている温泉よりも良い温泉かもしれません。
交通アクセス
🚙阪和自動車道・みなべICから約20分
🅿50台(無料)