今回の温泉は2019年に訪れた石川県加賀市の共同浴場「山中温泉総湯 菊の湯」です。
「山中温泉」は「山代温泉」「片山津温泉」と3つの温泉からなる加賀温泉郷のひとつになり、約1300年という長い歴史を持つ温泉です。
「山中温泉総湯 菊の湯」はそんな歴史ある山中温泉の中心にある共同浴場です。
ちなみに「総湯」とは北陸地方の言葉で「共同浴場」のことを言います。
「菊の湯」は男湯と女湯の建物が分かれていて、男湯の方は緑色の瓦葺きの優雅な建物となっています。
男湯の建物の前には温泉の湧き出し口があります。
女湯の方は華やかで優美な雰囲気の建物になっていて、建物内部は漆塗りの柱や格子戸風の壁面、蒔絵を施した格天井など格調高い造りを見ることが出来ます。
また、収容人数約180名の「山中座」というホールが併設されていて、毎週土日祝日には山中節の唄や踊りなどの山中芸能が楽しめます。
ちなみに女優の森光子さんは「山中座」の名誉座長です。
敷地内には無料で利用できる足湯や飲泉所もあり、記念写真が撮れるフォトスポットもありました。
体験!「温泉玉子つくり」
男湯の建物の前では「温泉玉子作り」も楽しめます。
「温泉玉子作り」は券売機で「たまご引換券」を購入し、受付に持っていくと「卵」と「卵を入れる竹かご」と引き換えてくれ、男湯の前にある源泉に浸し作ります。
料金は3個270円、5個450円になります。
いざ温泉へ!
温泉へは建物に入ると券売機があるので入浴券を購入し、入口中央にある受付で入浴券を渡し中へ入ります。
入浴料:
大人(12歳以上)460円 中人(6歳以上12歳未満)130円 小人(3歳以上6歳未満)50円 3歳未満は無料
営業時間:6時45分~22時半
定休日:年中無休
脱衣所はレトロな雰囲気で、鍵付きロッカーも木製のレトロな造りで完備されています。
まるでプールのようなお風呂!
浴室に入ると、まず目に飛び込んでくるのが、プールのような巨大な浴槽です!
露天風呂はなく、内湯だけしかありませんが、大人30人ぐらいは入れるのではなかろうかという、その大きな浴槽はインパクトがあります!
浴槽の中央には大きな柱があり、その柱からは泡が出ていてジェットバスになっていました。
他の温泉地と大きく異なるのが、浴槽の深さです。
約1mと深く、座ると溺れてしまうので、立湯状態で温泉を楽しみます。
湯は熱く、あまり長湯には適していません。
無味無臭の温泉は利用客が多いからか、源泉かけ流しではなく、源泉と循環濾過式併用・消毒ありなので、消毒臭が少しきつく感じ、少々残念に感じました。
シャワー・カランは「源泉かけ流し」
浴槽の湯に注がれている湯は源泉かけ流しではありませんが、浴室の左右の壁面にあるシャワーとカランは源泉かけ流しの温泉が使われています。
無色透明の湯の泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉でなめらかな浴感で入浴後はさっぱりとして気持ちが良かったです。
「菊の湯」は「山中温泉」のシンボル的な存在なので、観光客など利用客が多く、静かな雰囲気で温泉を楽しむという訳にはいきませんが、昔ながらの共同浴場の良い雰囲気が楽しめる良い温泉でした。
北陸地方の温泉巡り旅に
山中温泉を経由して、加賀温泉郷などの北陸方面の温泉地を巡ることも出来ます。
交通アクセス
🚃JR加賀温泉駅から北鉄加賀バスで約40分
🚙北陸自動車道・加賀ICから約20分
🅿約20台(無料)