7つ目に訪れた温泉は岡山県鏡野町にある旅館「奥津温泉 奥津荘」です。
6つ目に訪れた「奥津温泉 東和楼」の真横にあります。
前回の「奥津温泉 東和楼」の記事はこちら。
「奥津温泉 奥津荘」の建物は昭和2年に建築され、2004年にリニューアルされた昭和の木造建築で国の登録有形文化財に指定されています。
重厚感のある雰囲気で風情も感じます。
入り口横には日帰り温泉の案内とともに温泉の説明が書かれている看板があります。
「東和楼」を出たのが、10時45分頃だったのですが、ちょうど「奥津荘」の立ち寄り湯の営業時間が10時45分からだったので、タイミング良く、一番目に訪れることが出来ました。
建物の中も非常に趣があり、館内には有名な版画家「棟方志功」の作品が多数展示されています。
帳場で入浴料を支払います。
脱衣所には鍵付きのロッカーがないので、貴重品は帳場で預けます。
入浴料:大人(中学生以上)1000円 小人(3歳以上)500円
※貸切風呂もあり、利用時間1時間で入浴料プラス1000円で利用できます。
立ち寄り湯の営業時間:10時45分~14時半
貴重な足元湧出の温泉!
「奥津荘」には「鍵湯」と「立湯」の2つの浴室があります。
どちらも「奥津荘」の創業前は、宿の横を流れる吉井川の川底だったそうで、その川底から温泉が湧いているところに浴槽を造り、自然のままの状態をお風呂として使っています。つまり「足元湧出の温泉」が楽しめるのです。
今も浴槽の底の岩は、外を流れる吉井川の川底と一枚岩で繋がっています。
殿様も愛した温泉「鍵湯」
江戸時代、津山藩主・森忠政がこの湯を気に入り、湯治場として利用するため鍵をかけ、部外者が利用できなくしたことから「鍵湯」と呼ばれ、現在でも奥津荘のお風呂として使われています。
ロビーをそのまま抜けると、温泉へ続く階段があります。
綺麗なタイル張りのレトロな階段です。
階段の途中には「鍵湯」の説明がありました。
脱衣所はとても清潔感があり綺麗です。
棚に脱衣カゴがあるだけのシンプルなつくり。
いざ「鍵湯」へ!
浴室に入ると、3段ほどの階段があり、降りると左側に大人8人サイズの石風呂があります。
浴室は露天風呂はなく、内湯だけです。浴室内は仄暗く、幻想的な雰囲気です。
先述の通り、川底に浴槽があるので、湯底はゴツゴツとしていて、バランスを崩しそうになりますが、非常に透明感のある湯ということもあり、底が見えるので、しっかりと見ながら浸かれば大丈夫です。
㏗9.1あり、強いアルカリ性なので「美肌の湯」と言えます。
非常に透明感のある湯はやわらかく、心地よい湯で、ほのかに硫黄の香りがします。
岩の隙間から時折、プクプクと湧き出る温泉をボーっと見ていると、いつの間にか心が癒されています。
湯量も豊富で、常時、浴槽からオーバーフローしていたので、私以外に利用客がいなかったので、「東和楼」の温泉に続き、「奥津荘」でも「トド寝」をして温泉を堪能しました。
深い温泉「立湯」
「立湯」は名の通り、立ったまま入浴できるほどの深さがあります。深いところでは120cmほどあります。2人ぐらいしか入れない狭い温泉です。
同じ奥津温泉の「東和楼」とは隣同士なので、泉質の違いはそれほどありませんが、「東和楼」とはまた違う魅力がある良い温泉でした。
次の温泉の記事はこちら。
交通アクセス
🚙中国自動車道・院庄ICから約30分
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価格:1650円 |