今回の温泉は2022年に訪れた大分県別府市の共同浴場「鉄輪温泉 谷の湯」です。
「鉄輪温泉 谷の湯」は「おんせん県おおいた」の中でも、至る所から湯煙が多く立ち上る鉄輪温泉街にある共同浴場です。
「鉄輪温泉 谷の湯」は鉄輪温泉街の中心を通る「いでゆ坂」から、やや外れた川沿いにあり、川に向かって降りて行った場所にあることから「谷の湯」という名になったそうです。
浴場のある建物の隣に田舎のおばあちゃんの家のような民家があり、そこに温泉の受付があります。
受付と言っても、ただ窓が開いていて、テーブルが置いてあるだけで誰もいません。
すると、部屋の奥からおばちゃんが「そこのパイプにお金を入れてくれたらいいよ。」と言ってくれました。
ふと見ると、端に灰色のパイプがあり、そこにお金を入れると、パイプの先にあるカゴにお金が入る仕組みになっています。
入浴料の150円を入れ、おばちゃんに挨拶をして、温泉へ行きます。
入浴料:大人150円、小人50円
営業時間:6時半~21時
定休日:年中無休
秘湯感を感じさせる建物はとてもレトロで昭和の時代に戻ったかのような雰囲気です。
階段を下りて、建物に入ると、すぐに脱衣所と浴場が一体になった浴室があります。
無料鍵付きロッカーはなく、棚に荷物を入れる形ですが、目の前がすぐ浴場なので心配はないかと。
そして、浴場の一角には・・・不動明王像が!
わりと大きく不動明王像が祀られています。
いざ温泉へ!
大人5人サイズの長方形の浴槽があるだけのシンプルなつくりです。
浴槽の一角にある湯口からは透明の源泉かけ流しの湯が注がれています。
浴室の床や浴槽はコンクリート造りなのですが、温泉成分によって、床はベージュ色になっていました。
泉質はナトリウム・塩化物泉。
すべすべとした浴感で、ほのかに金気臭がします。
別府の湯は熱い湯が多いのですが、たまたまなのか、それほど熱くなく心地よい湯温で長く浸かれました。
私が訪れた時は地元の方がお一人、浴槽の横に座りながら、浴槽の湯を使って体を洗っていました。
しばらくすると、帰ってしまい、私一人になり、貸し切り状態になりました。
浴場内はとても静かで、温泉が注がれる音しかせず、落ち着いた雰囲気で、不動明王様に見守られながら、のんびりと温泉を満喫しました。
交通アクセス
🚃JR別府駅からバスで約30分
🚙大分自動車道・別府ICから約10分
🅿約10台(無料)
価格:1650円 |