今回の温泉は2022年に訪れた兵庫県丹波市の温泉旅館「国領温泉 助七」です。
「国領温泉 助七」に宿泊すると、地元の食材を使った会席料理や丹波名物の牡丹鍋など、丹波ならではの料理が楽しめます。
国領温泉の歴史
かつて丹波には「山之神湯」と呼ばれる湯が湧き出ていて、地域の人たちの湯治場となっていました。
大正時代には多量のラドンと鉄分を含んだ炭酸泉ということがわかり、旅館も十数軒ある賑わいのある温泉地になりました。
今では「国領温泉 助七」だけがその歴史を継いでいる唯一の旅館となりました。
建物の中に入ると広いロビーがあり、右側に帳場があります。
帳場で立ち寄り湯の利用する旨を伝え、入浴料を支払います。
浴場は2階にあります。
階段を上り、廊下を進みます。
「山之神湯」の暖簾をくぐり、さらに奥へ。
長い廊下を進むと、小さいロビーが出てきます。
そして、やっと入口へ。
男湯は「赤鬼の湯」、女湯は「お福の湯」と名がついています。
脱衣所は備え付けの棚に脱衣カゴがあるだけなので、貴重品は一角にある無料の貴重品ロッカーに入れます。
いざ温泉へ!
内湯には2つの浴槽があります。
ひとつは大人3人サイズ、もうひとつは大人8人サイズの少し大きめの浴槽です。
脱衣所内にある掲示物には大きめの浴槽が42度、小さめの浴槽が39度と表記がありましたが、体感的には大きめの浴槽の方がぬるめに感じました。
源泉かけ流しではなく、循環濾過式・消毒ありの温泉でしたが、湯口や浴槽の縁には温泉の析出物が固まっています。
温泉にゆっくりと身を沈めると、とても心地よい湯触りで体を包み込まれます。
湯は赤茶色の濁り湯で、ほのかに鉄の香りがして、つるつるすべすべとした浴感です。
露天風呂へ!
内湯から外に出ると、露天風呂があります。
屋根があり、大人3人サイズの正方形の木造の浴槽があります。
周りが塀に囲まれ、景色は望めませんが、まるで外との世界から隔離されたような隠れ湯的な露天風呂です。
内湯に比べて、少し熱めの湯なので、湯もみをして、適温にしてじっくり温泉に浸かりました。体の芯から温まる温泉です。
夏場は少し熱く感じますが、冬場はちょうど良い温度で気持ち良いのかもしれません。
再び、内湯に戻り、温泉を堪能しました。
源泉かけ流しの温泉ではありませんでしたが、それを感じさせないぐらい良い温泉で、ずっと浸かっていたくなるほど心地よい湯でした。
私以外に利用客がいないこともあって、約1時間ぼーっと浸かり、温泉を満喫しました。
交通アクセス
🚙舞鶴自動車道・春日ICから約10分
🅿約40台(無料)