今回の温泉は2009年に訪れた秋田県仙北市の十和田湖八幡平国立公園内にある温泉宿「玉川温泉」です。
「玉川温泉」の温泉は㏗1.2という強酸泉で、硫黄と微量のラジウム放射線が含まれていることや、地熱を利用した天然岩盤浴があることから、一般的な温泉宿とは異なり、「静養・療養」を目的とした湯治宿で、全国から病後の療養や治癒目的で多くの方が訪れています。
駐車場に車を停め、約5分ほど坂道を下りていくと、「玉川温泉」が見えてきます。
温泉に行く前に「玉川自然研究路」へ。
神秘的な絶景
「玉川温泉」の建物から地獄谷という所まで石を敷き詰めた「玉川自然研究路」という1周30分ほどで回れる歩道が続いています。
噴気地帯に作られているので、98℃の熱湯が噴出している「大噴(おおぶけ)」をはじめ、至る所から噴湯、噴気が立ち上がり、地球のパワーを感じられます。
他にも湯畑やラジウムを含む鉱石「北投石」などを見ることができます。
また、先述の通り、この辺りが天然岩盤浴場になっていて、小屋の中などで多くの人が「ござ」などを敷いて横になり、体を温めていました。
硫黄の香りが立ち込め、至る所から噴気が立ち上り、どこか異世界に吸い込まれていくように感じられ、とても神秘的に感じました。
「玉川自然研究路」を散策した後、いよいよ温泉です!
建物に入り、靴箱に靴を入れ、横にある券売機で入浴券を購入し、受付で渡し、中へ。
入浴料:大人800円 小人400円 幼児(3~5歳)100円
立ち寄り湯の営業時間:10時~14時半
定休日:12月~4月中旬休業
いざ温泉へ!
浴室は木造になっていて、湯治場の雰囲気をとても感じられます。
浴室手前は洗い場になっていて、奥左側に「源泉50%の浴槽」「ぬる湯(源泉50%)」「あつ湯(源泉50%)」「浸頭湯・寝湯(源泉50%)」、奥に「蒸気湯・箱蒸し湯」「打たせ湯」、奥右側に「源泉100%の浴槽」「気泡湯」「弱酸性の湯」など様々な浴槽があります。露天風呂はありません。
ピリピリする温泉!
強酸性の湯なので、しっかりと掛湯をして、体を慣れさせます。
まずは「源泉50%の浴槽」へ。
透明の湯に恐る恐るゆっくりと体を沈めると、温泉がじんわりと体に染みていきます。
そして、やはり酸性の湯なので、肌がピリピリとしてきます。思っていたほどピリピリしませんでしたが、温泉成分が強いので、早めに湯から出ます。
次に「ぬる湯(源泉50%)」へ。
湯の温度が温めで気持ち良いのですが、あまり長湯はせず、すぐに出ます。
最後に「源泉100%の浴槽」へ。
温泉成分が強いので、ゆっくりと浸かります。
やはり源泉100%なので、体がピリピリとしてきて、少し痛いぐらいです。
このまま浸かっていると、体への負担がきつく感じたため、すぐに出ました。
今まで訪れた温泉の中でも、これほどピリピリする温泉を利用したことがなかったので、衝撃的でした。
「玉川温泉」は毎分9000リットルの湧出量を誇り、単一源泉での湧出量日本一なので、当然ながら、源泉かけ流しです。
泉質は酸性・含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)-塩化物泉。
普段は、温泉成分を流さないように、掛湯をせずに温泉を出るのですが、「玉川温泉」の温泉は温泉成分が強いので、掛湯をして出ました。
ゆっくりと楽しむ温泉ではありませんが、「玉川自然研究路」の散策を含め、他の温泉とは一味違う温泉を体験できました。
交通アクセス
🛫秋田空港から予約制乗合タクシー「秋田エアポートライナー乳頭号」で約3時間
🚙東北自動車道・盛岡ICから約1時間10分
🅿30台(無料)