今回の温泉は2015年に宿泊した奈良県吉野郡十津川村の旅館「湯泉地(とうせんじ)温泉 十津川荘」です。2回に分けて記します。
全国初の「源泉かけ流し宣言」
奈良県十津川村は2004年に全国で初めて「源泉かけ流し宣言」をしています。
よって、十津川村の温泉では循環濾過式・塩素消毒を一切していない本物の温泉が楽しめます。
十津川村には「上湯温泉」と「十津川温泉」と「湯泉地温泉」の3つの温泉があり、「湯泉地温泉」は奈良県十津川村のほぼ中央に位置し、十津川郷で最も古く歴史ある温泉です。
「十津川荘」は1954年に創業した十津川渓谷沿いに建つ一軒宿で、川沿いの部屋からは十津川の清流が眺められます。玄関には「源泉かけ流しの宿」の提灯が。
木造2階建ての趣のある建物に入り、玄関でスリッパに履き替え、帳場でチェックインをして、部屋を案内してもらいます。館内は素朴な雰囲気で、なんだか落ち着きます。
館内には「源泉かけ流し温泉」のプレートがありました。
部屋はとてもシンプルな和室です。
日常の喧騒から隔絶されたような、とても静かで落ち着いた雰囲気です。
横になって、目を瞑っていると、川のせせらぎだけが耳に入ります。
「十津川荘」には露天風呂が2か所、家族風呂、男女別風呂があり、露天風呂と家族風呂は貸切になっています。
現在は立ち寄り湯の営業をしていないので、宿泊をしないと温泉を利用できません。
宿泊料金は基本一泊二食付 14500円(税別)です。
少し休憩をして、露天風呂へ向かいます。
先述の通り、露天風呂は2か所あり、一つは館内にあり、もう一つは宿の道路を挟んだ高台にあります。まずは館外露天風呂へ。
館外露天風呂「十六夜の湯」へ!
木造の建物に入ると、棚に脱衣カゴがあるだけの簡素な脱衣所があり、目の前には野趣あふれる岩風呂があります。広さは大人6~8人サイズ。
早速、掛湯をして温泉へ。
足を湯に浸けると、熱い・・・。
源泉温度が約60℃なので、結構、熱めです。
冬は気持ちが良いのかもしれませんが、訪れたのが夏だったので、とても熱くて入れません。
せっかくの源泉かけ流しの湯でしたが、水を足して適温にして、温泉にゆっくりと浸かります。
気持ち良い~。思わず声がもれます。
道路に面した場所にありますが、とても静かでのんびりと温泉が楽しめます。
泉質は単純硫黄泉。
無色透明の湯からは、ほのかに硫黄の香りがして、しっかりと温泉感を感じられます。
温泉でゆっくりとしていると、おなかが空いてきたので、夕食です。
素朴ながら美味しい料理
夕食は個室で頂きます。
十津川で採れたアユやアマゴなどの川魚や地元の山菜を使った素朴な料理です。
冬は牡丹鍋も食べられます。
おなかもいっぱいになり、部屋で少し休憩をして、次は館内の温泉に向かいます。
(後編へ続く)
交通アクセス
🚃JR五条駅からバスで約2時間35分、もしくは近鉄大和八木駅からバスで約4時間
🚙西名阪自動車道・郡山ICから約2時間、もしくは京奈和自動車道・五條ICから約1時間20分
🅿約15台(無料)