今回の温泉は2022年に訪れた大阪府堺市のスーパー銭湯「蔵前温泉さらさのゆ」です。
紀元前の温泉!?
入り口には温泉の説明看板が掲げられています。
その名も「紀元前温泉 最古乃湯」
説明によると、「蔵前温泉さらさのゆ」の温泉は今から数万年前~百数十万年昔の間に堆積したと言われる地層「大阪層群最下部層」と呼ばれる地層中より、52.2℃の高温かつ毎分720リットルという量で湧出しています。
ということで、紀元前の太古の海水及び地下水が温泉として湧出しているので「紀元前温泉」。
また、医学的に薬理効果があると認められた天然温泉だけが認定される「療養泉」に指定されています。
建物に入り、下駄箱に靴を入れて中へ。
券売機で入浴券を購入して、受付で渡し浴場がある2階へ。
1階には岩盤浴、理髪店、食事処、寝ころんで休める休憩スペース「寝転び座敷」などがあります。
平日
大人(中学生以上)850円 小人(3歳以上)400円 3歳未満無料 シルバー(65歳以上)800円
土日祝
大人900円 小人400円 3歳以下無料 シルバー900円
営業時間:9時~26時
定休日:年中無休
脱衣所は無料鍵付きロッカーが完備されています。
浴室は基本的には同じ造りのものが2つありますが、サウナだけが「アロマロウリュウ式」と「高濃度酸素式」と異なり、曜日により男女湯が替わります。
多様なお風呂が揃っている内湯
浴室に入るとまず手前側に洗い場があり、奥に3つのお風呂が並んでいます。
左側からアヒルがたくさん浮かんでいる「あひる風呂」、一部が「電気風呂」となっている「ぬる湯風呂」、人工の「炭酸泉風呂」があります。
中でも「あひる風呂」は湯の温度が温めに設定され、水深が約20cmと浅く、子供連れでも安心してお風呂が楽しめます。
浴室の横側には「熱気風呂(サウナ)」「冷水風呂」「リラクゼーション風呂」があり、一通りのお風呂が揃っています。
内湯のお風呂は温泉ではなく、加温した井戸水が使われています。
内湯は後で楽しもうと思い、温泉がある露天風呂へ。
いざ温泉へ!
露天エリアは非常に開放感があり、広々としています。
源泉掛け流しの温泉が楽しめる「最古乃湯 源泉岩風呂」
露天エリアの中心には「紀元前温泉 最古乃湯」が楽しめるメインの「源泉岩風呂」があります。
「源泉岩風呂」は2段式になっていて、上段の岩風呂に注がれた源泉掛け流しの温泉があふれて下段に流れています。下段の岩風呂にはテレビが備え付けられているので、温泉に浸かりながら、ゆっくりと過ごせます。
湯はやや熱めで、上段は約43~44℃、下段は約41~42℃。
塩化物泉の温泉らしく、保温保湿効果があり、非常に良く温まります。
訪れた日は湯の色が琥珀色でしたが、日によって変化あるようです。
浸かると、温泉の香りがして、琥珀色をしていることも相まって、温泉感をしっかりと感じられます。
泉質はナトリウム-塩化物泉(低張性・中性・高温泉)
プライベート空間で温泉を!
「源泉岩風呂」の裏側辺りにあるのが、「独りじめ源泉石風呂」で、周りを塀で囲われ、露天エリアの中でもあまり目立たない場所にあるので、スーパー銭湯ながら、プライベート空間の中で温泉が楽しめます。
湯は打たせ湯のように上から注がれているので、普通に湯に浸かるのも良し、それこそ打たせ湯のように頭から温泉を浴びるのも良し。
その他、露天エリアには「シルク風呂」「石風呂」「寝ころび風呂」があります。
「シルク風呂」は非常に細かい気泡によって真っ白に見えます。柔らかい浴感で肌がつるつるになったような。ちなみに温泉ではありません。
「石風呂」は壺湯のような石造りの風呂が3つ並んでいて、ゆっくりと一人で温泉が楽しめます。「石風呂」の湯は源泉掛け流しではなく、循環式の温泉なので、「源泉岩風呂」に比べると、温泉が薄いように感じました。
「寝ころび風呂」は文字通り、寝ころんで温泉(循環式)が楽しめます。寝ころぶと背中を心地よい温泉が流れ、非常に気持ちが良かったです。
一通り、露天エリアのお風呂を回った後、内湯へ戻り、「ぬるゆ風呂」や「炭酸風呂」でのんびりと時間を過ごし、再び「源泉岩風呂」で温泉を満喫しました。
「御陵天然温泉 亀の湯」もおすすめだったのですが・・・
「蔵前温泉さらさのゆ」から車で約5分で行くことが出来る「御陵天然温泉 亀の湯」もおすすめの温泉だったのですが、残念ながら令和6年5月末で閉業してしまいました。
交通アクセス
🚃JR阪和線・堺市駅から徒歩約10分、大阪メトロ御堂筋線・北花田駅または新金岡駅から徒歩約15分
🚙阪神高速道路・堺出入口から約10分
🅿145台(平日8時間/土日祝5時間まで無料)