8つ目に訪れた温泉は奈良県吉野郡吉野町の旅館「吉野温泉元湯」です。
7つ目に訪れた「湯泉地温泉 公衆浴場 滝の湯」からは車で約1時間かけて行きました。
前回の「湯泉地温泉 公衆浴場 滝の湯」の記事はこちら。
島崎藤村ゆかりの宿
「吉野温泉元湯」は世界遺産「吉野山」にある温泉宿で、宿は明治3年開業の老舗旅館ですが、温泉自体は約300年の歴史があります。また、明治26年(1893年)には文豪・島崎藤村が滞在し、島崎藤村ゆかりの宿としても知られています。現在も島崎藤村が滞在した部屋が当時のまま残されています。
市街地を抜けて、山道に入り、近鉄・吉野駅を通り過ぎ、細い道を進んでいった先に「吉野温泉元湯」があります。
道路を挟んだ駐車場に車を停めて、建物に向かいます。ひっそりと佇む建物は秘湯感たっぷりです。
特に玄関までのアプローチはとても雰囲気があり、非日常感を感じられます。
建物に入り、玄関で靴を脱いで中へ。
入ってすぐ左側にある帳場で入浴料を支払います。
「吉野温泉元湯」は事前予約制で当日でも構いませんが電話予約が必要です。
前日に電話を入れていたので、スムーズに利用出来ました。
入浴料:大人・小人800円(貸しフェイスタオル付)
立ち寄り湯の営業時間:11時~15時(受付は14時半まで)
定休日:4月~5月のG.W期間中は立ち寄り湯の営業はありません。
温泉へは階段を下りていきます。
階段を下りていくと、休憩所があり、自販機やウォーターサーバーなどがあります。壁には「吉野温泉」の由来が掲示されています。
休憩所の奥に脱衣所があります。脱衣所は棚に脱衣カゴがあるだけの簡素なつくり。
いざ温泉へ!
浴室は内湯のみで大人3~4人サイズの浴槽があり、向かい側に洗い場があります。
壁にはカエルが。
内湯だけですが、大きな窓の外には庭園が広がっていて、開放感があります。
湯口からは冷鉱泉なので加温はされていますが、源泉掛け流しの温泉が注がれ、常時浴槽から溢れ流れ出ていて、鮮度の良い温泉が楽しめます。
早速、掛湯をして、温泉に体を沈めます。
お湯は丁度良い適温で気持ち良い温泉です。お湯からは鉄の香りがして温泉感もしっかりと楽しめます。
非常に心地良いお湯はずっと浸かっていたくなるほど。
湯口付近ではプクプクと炭酸ガスも確認できます。
泉質は含二酸化炭素-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性・中性・冷鉱泉)
まるで絵画のよう
温泉の良さもさることながら、訪れた日は小雨が降っていて、窓の外の景色が幻想的な風景になり、まるで絵画のようでした。
そんな綺麗な景色を見ながらの温泉時間は至福のひとときでした。
他に利用客がいなくて貸切状態で、のんびりと温泉を満喫することができました。
次はこの温泉巡りの旅、最後の温泉です。
次の温泉の記事はこちら。
交通アクセス
🚙南阪奈道路・葛城ICから約40分
🅿約10台(無料)
価格:1030円 |