そして、温泉。

そして、温泉。

今までに訪れた全国各地の魅力ある温泉のことを記していこうと思います。      時々、マラソンのことも。

MENU

奈良県南部温泉巡りの旅⑨入之波温泉 山鳩湯

今回の旅、最後に訪れた温泉は奈良県吉野郡川上村の旅館「入之波(しおのは)温泉 山鳩湯」です。

8つ目に訪れた吉野温泉元湯」から車で約50分かけて行きました。

 

前回の吉野温泉元湯」の記事はこちら。

danish.hateblo.jp

入之波温泉 山鳩湯」は関西随一の秘湯かつ名湯として有名な温泉で、創業は昭和48年、親子三代続く湯元として営業をしています。

吉野温泉元湯」から市街地~国道169号線~県道224号線を走り続け、山間の曲がりくねった道を進んだ先に突然、入之波温泉 山鳩湯」が出てきます。そのまま入り口がある方向に車を走らせると、路駐している車が多くあり、「山鳩湯」の看板と駐車場が見えてきます。

タイミングよく、ちょうど入り口前の4台ほど停められる駐車場に車を停めることが出来ました。

入之波温泉 山鳩湯HPより

すぐ目の前に旅館の入り口へ向かいます。この入り口が旅館の最上階になり、階段を下りて旅館の玄関へ行きます。というのも旅館の目の前にはダム湖があり、ダム湖沿いの斜面に建物が建っているからです。

建物に入り、下駄箱に靴を入れて中へ。下駄箱のカギは自己管理。

入之波温泉 山鳩湯HPより

正面にある帳場で入浴料を支払います。

入浴料:大人900円 小人(小学生以下)500円

立ち寄り湯の営業時間:10時~16時

定休日:4月~10月 毎週水曜日

    11月~3月 毎週火・水曜日

入之波温泉 山鳩湯HPより

帳場の奥には食堂があり、釜飯や新鮮な川魚や山菜、牡丹鍋、鴨鍋など季節折々の美味しい料理が食べられます。

浴室へは帳場横の階段をさらに下りていきます。

入之波温泉 山鳩湯HPより

途中には広い休憩室があり、ダム湖の景色を見ながら、ゆっくりと過ごすことが出来ます。

「山鳩湯」の由来が掲示されています。

さらに階段を下りていきます。

すると正面に貴重品ロッカーが出てきて、左側に行くと脱衣所の入り口が出てきます。

脱衣所は広く、鍵付きのロッカーが完備されています。100円返却式のロッカーなので、事前に100円玉の準備が必要。

 

大迫力の内湯へ!

入之波温泉 山鳩湯HPより

浴室の扉を開けると、すぐ目の前にど~んと大きな浴槽があります!浴槽は大人15人サイズのL字型で、黄褐色のお湯が満たされています。

 

温泉成分の塊

入之波温泉 山鳩湯HPより

この浴槽がすごい状態で、元は総杉丸太造りなのですが、年月をかけて温泉の析出物がコッテコテに付着し、本当に木の浴槽だったのか、原形がわからないほどに。床には、すのこが敷いてありましたが、その下はクレーター状態。

この内湯を見るだけでも、訪れる価値ありです。

浴室は総板張り造りで、浴室のほとんどが浴槽で占められ、端に洗い場があります。

 

毎分500リットル自噴している湯量豊富なお湯が左側の壁にある湯口から勢いよく注がれ、広い浴槽を満たし、溢れ流れていくと同時に、窓際にある露天風呂へ続く湯口へも流れていきます。

 

濃厚な温泉!

入之波温泉 山鳩湯HPより

早速、お湯に体を沈めます。

浴槽は深めで全身がお湯に包まれます。湯口付近はやや熱めですが、広い浴槽なので端の方は温めになっているので、好みの温度で温泉が楽しめるのも良いです。

よく見ると温泉の表面には温泉成分が浮いており、温泉の濃さが窺い知れます。

入之波温泉 山鳩湯HPより

お湯は鉄分が酸化した黄褐色で、金気臭がし、湯の花が舞い、温泉感をたっぷりと感じられます。とても気持ちが良い浴感。

特に湯口付近は鉄の香りが強く、鮮度の良さがわかります。

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。

源泉掛け流しの温泉ですが、数年前から消毒はされているようです。しかし、お湯の流出量が多く、常にお湯が流れているので、ほとんど消毒臭はしません。

 

ゆっくりと温泉を満喫したかったのですが、温泉のパワーが強く、短時間で体が温まってきたので、露天風呂へ。

 

眼下にダム湖が望める露天風呂へ

入之波温泉 山鳩湯HPより

露天風呂へは洗い場横にある扉から出て、まわりこむ感じで通路を進んでいきます。

入之波温泉 山鳩湯HPより

露天風呂も内湯同様、原形がわからないほど温泉成分がこってりと付着しています。ちなみに元は巨大なケヤキで作った丸太風呂。

入之波温泉 山鳩湯HPより

お湯は先述の通り、内湯に注がれたものが露天風呂へ流れ出てきています。その周りにも温泉の析出物が積もり積もって固まっています。

入之波温泉 山鳩湯HPより

露天風呂から流れ出た温泉は下へ流れ、ダム湖の方へ流れていましたが、こんもりと温泉の析出物が積もっていました。

入之波温泉 山鳩湯HPより

お湯に体を沈めます。

湯口からは内湯同様、勢いよくお湯が注がれ、浴槽から流れ出ていきます。

湯の温度は一度内湯に注がれたお湯なので、やや温めになっていて、長湯が可能な温度になっています。その分、香りがやや薄くなっていますが、温泉感はしっかりとあります。

くぼみの部分は座れるようになっていて、半身浴状態で温泉に浸かれるので、のんびりとできます。

奈良県観光サイトより

露天風呂からはダム湖、渓谷の景色が望めます。訪れた日は雨で遠くの山からは霧が出て幻想的、神秘的な景色が広がり、静かな雰囲気の中で温泉が楽しめました。

訪れた時は露天風呂の利用客がほとんどいなくて、貸切状態でゆっくりと温泉時間を堪能できました。

 

入之波温泉 山鳩湯」は山深い場所にあり、なかなか簡単には訪れにくい温泉ですが、秘湯感満載のロケーションで濃厚な温泉が楽しめ、関西を代表する秘湯の名に相応しい温泉でした。

 

今回で奈良県南部温泉巡りの旅はおしまいです。関西の中でも素晴らしい温泉が点在するエリアだったので、どの温泉も魅力的で楽しい旅になりました。また訪れたいと思います。

 

 

交通アクセス

🚃近鉄吉野線大和上市駅からバスで約1時間

🚙西名阪自動車道・郡山ICから約1時間30分もしくは南阪奈道路・葛城ICから約1時間20分

🅿12台(無料)

 

日本百ひな泉 これからの温泉の新基準! [ 岩本薫 ]

価格:1650円
(2024/11/1 09:34時点)
感想(2件)

まっぷる 日帰り温泉 関西'24【電子書籍】[ 昭文社 ]

価格:1030円
(2024/11/1 09:29時点)
感想(0件)