今回の温泉は2019年に訪れた秋田県仙北市の「乳頭温泉郷 大釜温泉」です。
「大釜温泉」は乳頭温泉郷の7湯のうちの一つで、レトロな雰囲気の建物は廃校となった小学校の木造校舎を移築されたものです。
建物の前には「二宮金次郎」の像が。
入り口の手前には乳頭温泉郷唯一の足湯(無料)があります。(4/1~10/31まで)
建物に入り、靴置き場に靴を置き、帳場で立ち寄り湯の利用する旨を伝え、「湯めぐり帖」にスタンプを押してもらい中へ。
普通に入浴料を支払って利用することも出来ますが、「湯めぐり帖」があれば、お得に乳頭温泉郷の各温泉を利用できます。
「湯めぐり帖」
「乳頭温泉郷」には乳頭温泉郷内にある温泉7湯を2500円で利用できる「湯めぐり帖」というものが販売されています。有効期限は一年です。
各旅館等で販売されており、「湯めぐり帖」を持って、各温泉を巡り、訪れた際にはスタンプを押してもらいます。
さらに各温泉間の移動手段であるシャトルバスも無料で利用できます。
廊下を進んで浴場へ向かいます。
脱衣所は備え付けの棚にカゴが置いてあるだけの簡素なつくり。
貴重品は玄関にある有料貴重品ロッカー(100円)に。
いざ温泉へ!
浴室に入るとまず、大人10~12人サイズの大きな浴槽が目に入ります。
浴室内のほとんどが浴槽に占められています。
湯口からは勢いよく、源泉掛け流しの温泉が注がれ、浴槽から溢れ出ています。
湯はやや緑がかった白濁色。
早速、掛湯をして温泉に体を沈めます。
源泉温度が約98℃と高いので、湯は少々熱めで、一応、加水はされていますが、体を沈めるのに気合が必要。
やっと体を沈めると、今度は酸性泉らしく肌がピリッとします。
泉質は酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉。
泉質名には珍しく、「ヒ素」が入っています。実際に浸かってみた感じでは何もわかりませんでしたが・・・。
酸性水虫やリウマチ性疾患などの効能があるようです。
湯底には泥があり、大分県の「別府温泉保養ランド」の泥湯ほどではありませんが、プチ泥湯が楽しめます。
熱めの湯、酸性泉ということもあり、体への負担を考えて、内湯はそこそこにして、露天風呂へ。
自然に囲まれた露天風呂へ!
露天風呂は大人8~10人サイズの大きな浴槽と小さな浴槽があります。
緑がかった白濁色をした湯からは、ほのかに金木臭、硫黄の香りがして、温泉感をたっぷりと感じられます。内湯同様、肌がピリッとしますが、さらりとした浴感の温泉です。
露天風呂は加水されていて、内湯と比べて、若干温めですが、程よい熱さで、温泉の効能を感じながら、浸かることが出来ます。
露天風呂の周りはブナの森に囲まれていて、自然の静寂と心地の良い温泉の中で過ごす時間は贅沢の一言。やっぱり、温泉って良いなぁと改めて思いました。
「乳頭温泉郷 大釜温泉」は小学校を移築した建物、「酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉」という珍しい泉質が楽しめる乳頭温泉郷内でも個性のある温泉なので、ぜひ訪れてほしい温泉です。
交通アクセス
🚙東北自動車道・盛岡ICから約1時間30分
🛫秋田空港から予約制乗合タクシー「秋田エアポートライナー乳頭号」で2時間
🅿30台(無料)