今回の温泉は2012年に訪れた島根県大田市にある共同浴場「温泉津(ゆのつ)温泉元湯 泉薬湯(せんやくとう」です。
「温泉津温泉」は古い街並みが残る山陰屈指の温泉地で、約1300年の歴史があります。
「温泉津温泉」には3つの共同浴場があるのですが、その中でも「泉薬湯」は「温泉津温泉」のシンボル的な存在です。
建物の中に入り、番台のおばちゃんに入浴料を支払います。
入浴料:大人450円 小人(小学生以下)200円
営業時間:6時~19時半
定休日:年中無休
※毎月第3月曜日の15時~20時は清掃のため休館
レトロな雰囲気が漂う脱衣所は清潔感があり、鍵付きのロッカーと荷物を入れる棚があります。
いざ温泉へ!
浴室に入るとすぐに階段があり、下りると目の前に3つに分かれた浴槽があります。
この3つに分かれている浴槽は中ではつながっていて、右側は大人2人サイズの浴槽で「熱い湯」と名がついています。
真ん中の大人3人サイズの浴槽が「ぬるい湯」と名がついていて、左側の浴槽と真ん中の浴槽とは壁がなく手すりがあるだけです。
左側の浴槽は大人1人サイズの広さで少し浅くなっていて、「座り湯」と名がついています。
とにかく熱い!
「泉薬湯」の湯はとても熱く、にもかかわらず一切加水がされておらず、源泉かけ流しの温泉が注がれています。
源泉が直接、注がれている一番熱い浴槽の湯は約46度もあり、簡単には浸かれません。
私は1分ほどしか浸かることができず、体が真っ赤になりました。
真ん中のぬるい湯でも約44~45度ありますが、熱い湯に比べると幾分か浸かりやすいです。それでも熱いものは熱いですが・・・。
湯は注ぎ口では無色透明なのですが、浴槽に注がれると深緑色の濁り湯になり、金気臭と、わずかですがモール泉のような香りがしました。
泉質はナトリウム・塩化物泉。
塩分濃度が高く、すべすべとした浴感で、体の芯から温まる湯です。
浴槽の縁や浴室の床は温泉の析出物が赤茶色に固まっており、温泉成分の濃厚さを窺い知ることができます。
濃厚さもあり、且つ熱い湯なので、湯あたり注意の温泉です。
リニューアル!
私が訪れたのは約10年前なのですが、2019年に浴室がリニューアル工事をして、3つに分かれていた浴槽が今は「座り湯」がなくなり、「熱い湯」と「ぬるい湯」の2つだけになり、別に泉温が約41度の初心者向け(?)の浴槽が出来たようです。
しかし、濃厚な泉質と熱い湯は健在のようです。
交通アクセス
🚃JR温泉津駅からバスで約10分
🚙山陰自動車道江津ICから約20分
🅿20台(無料)