今回の温泉は2010年に訪れた山形県米沢市の宿「姥湯温泉 桝形屋」です。
「姥湯温泉」は1533年に発見された約500年の歴史を持つ温泉です。
「姥湯温泉 桝形屋」は福島県との県境にまたがる吾妻連峰の北側、標高約1300mの奥深い谷間に位置し、奇岩怪岩がそびえ立つ絶壁に三方を囲まれている一軒宿です。
冬は雪で閉ざされるため、営業期間は4月下旬~11月上旬までの期間限定の宿になります。
「姥湯温泉」はかなり山奥にあり、私は当時、友人たちとレンタカーを借りて、「桝形屋」に行ったのですが、途中の山道に雪が残っていて、タイヤがスリップし、車で先に進めなくなり、しょうがなく途中で車を路肩に停めて、そこから徒歩で雪が残る山道を歩きました。
歩き続けて、やっと「姥湯温泉」まで2kmの看板が。
そして、駐車場を通り過ぎ・・・
橋を渡り・・・
建物が見えてきて・・・
ようやく、「姥湯温泉 桝形屋」に到着!!
こんな山奥にある温泉なんて、良いに決まっている!と思いながら、進むと建物右手側に日帰り入浴専用の窓口があるので入浴料を支払います。
「姥湯温泉」には内湯と露天風呂があるのですが、内湯は宿泊者だけが利用できます。
露天風呂は混浴露天風呂と女性専用露天風呂の2つがあります。
露天風呂へは建物に入らず、建物沿いにある道を進みます。
そのまま進むと、案内板があり、入口が出てきます。
中に入ると簡素な小屋があり、棚にカゴがあるだけで、すぐ目の前に「山姥の湯」の名が付いた露天風呂があります。
迫力満点!!絶景大露天風呂へ!
20~30人ぐらいが入れるであろう大きな岩で造られた露天風呂の魅力は何と言っても、吾妻連峰の山々を見渡せるダイナミックなロケーションです!
谷の奥の方では滝が轟音を響かせて、流れ落ちています。
特に紅葉シーズンは人気があり、山々が赤や黄色に染まる景色は圧巻の一言です!
湯口は黄色く染まっていて、硫黄の香りが漂っています。
源泉かけ流しの湯は青みがかった白濁で、湯底には白い湯の花が沈殿していて、湯に浸かると舞い、温泉感がとても強く感じられました。
泉質は単純酸性硫黄泉ですが、酸性泉特有のピリピリとしたようなものはなく、マイルドで滑らかな湯で、ツルツルスベスベとした浴感の湯上り後はさっぱりした温泉でした。
迫りくる山々の雄大な景色を眺めながら浸かっていると、自然と一体化したような感覚になり、時が過ぎるのを忘れてしまうほどの素晴らしい温泉でした。
交通アクセス
🚃JR奥羽線・峠駅から宿の送迎バス(宿泊者のみ・要予約)で約30分で駐車場に着き、そこから約200m歩きます。もしくは峠駅から徒歩で約2時間20分で行くことができます。
🚙東北自動車道・福島飯坂ICから約1時間で駐車場に着き、そこから約250m歩きます。
🅿50台(無料)