そして、温泉。

そして、温泉。

今までに訪れた全国各地の魅力ある温泉のことを記していこうと思います。      時々、マラソンのことも。

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千原温泉(島根県)

今回の温泉は2011年に初めて訪れ、その後もう一度訪れた島根県美郷町にある「千原温泉」です。

千原温泉の歴史

千原温泉の歴史は明治18年「温泉宿設置」と沢谷史に残る記録から始まります。

開湯以来「切り傷・火傷・皮膚病」に効果のある温泉として地域の方たちに親しまれ守り継がれています。一方で昭和50年代前半までは湯治治療専門の温泉として、一般客には閉ざされていた歴史があります。

現在は日帰り温泉施設として、多くの人たちが訪れています。

「千原温泉」は深い山間にあるので、12月~3月は積雪のため、訪れるのは困難な温泉です。

細い山道を進み抜けると民家のような建物が見えてきます。

駐車場に車を停めて、建物に入り、受付で入浴料を支払います。

浴室がそれほど広くないので、混んでいる時は横にある休憩室で待ちます。

また、2階には、5時間以内1200円で借りられる休憩部屋があり、温泉に浸かって、プチ湯治が出来ます。

入浴料:大人500円 小人300円

※利用時間は1回30分~1時間までとなっています。

※部屋休憩(5時間内)1200円/人

営業時間:4月~10月 8時~18時

     11月~3月 8時~17時

定休日:毎週木曜日

無料の休憩室横の縁側を進むと浴室の入り口が出てきます。

脱衣所は棚があるだけなので、貴重品は持ち込まない方が良いと思います。

そして、横の扉を開けて、木の階段を下りて行くと、温泉が見えてきます。

 

めちゃくちゃ渋い浴室!

浴室には大人5~6人サイズの浴槽があり、洗い場などはなく、ただ温泉と向き合うための場所となっています。石鹸やシャンプーの使用は禁止です。

壁はコンクリートで固められ、男女湯を仕切る壁は年季の入った木壁です。

そして、床や浴槽の縁は温泉成分の析出物でコーティングされています。

 

この浴室内の独特な雰囲気だけでも遠く、また深い山の中を来た甲斐があったと感じられますが、「千原温泉」の魅力はこれだけではありません。

 

足元湧出の温泉!

温泉に浸かっていると、下からポコポコと泡が上がってきます。

実は源泉が出ている岩盤の真上に浴槽があり、浴槽の底に敷いた板の隙間から約35度の黄褐色に濁った温泉と炭酸ガスが湧き出ていて、いわゆる「足元湧出」の温泉です。

泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。

湯の温度が低いので、はじめは少しひんやりと感じますが、段々と心地よくなっていきます。

先述の通り、浴槽以外何もなく、浴室内には湯が湧き出ている音だけが響き、湧き出たばかりの新鮮な温泉に包まれながら、静かに温泉を楽しみます。

 

浸かっていると、徐々に温泉成分が体に染みわたっていくような感覚になり、とても気持ち良くなります。そして、プクプク湧いてくる炭酸ガスの影響か、段々と体がポカポカしてきます。

 

そして、うつらうつらしていると、あっという間に時間が来てしまいました。

もう少し浸かっていたいという、後ろ髪を引かれる思いで温泉を後にしました。

冬季限定「五右衛門風呂」

冬は温泉だけでは寒いので、10月~翌年5月の冬季限定で源泉を沸かした「五右衛門風呂」が用意されています。

千原温泉HPより

「五右衛門風呂」は浴室の入り口のそばにあり、カーテンで仕切られています。

男女兼用なので、利用の際は一声かけてから使います。

 

 

交通アクセス

🚃JR山陰本線大田市駅からタクシー等で約1時間

🚙中国自動車道・三次ICから約1時間

🅿約15台(無料)

 

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