今回の温泉は2022年に訪れた大分県別府市の「ひょうたん温泉」です。
「ひょうたん温泉」は湯けむりが立ち上る鉄輪温泉街の入り口に位置し、多種多様な温泉が楽しめ、別府名物の地獄蒸し料理が食べられる食事処もあり、一日中楽しめる日帰り温泉施設です。
ひょうたん温泉の歴史
大正11年に創業者が温泉を掘り当てたことから始まり、創業100年を越える歴史があります。創業当初、一番最初に作られたのが、ひょうたんの形をした岩風呂で、現在も女湯にあります。
ちなみに2019年には男女湯に新しい「ひょうたん風呂」が作られています。
創業者が千成瓢箪を旗印としていた豊臣秀吉が好きだったことから、現在はもうありませんが、昭和2年には高さ18m、7階建ての展望台「ひょうたん閣」が建てられていました。
「ひょうたん温泉」は様々な温泉が楽しめることから、地元の方たちだけでなく、観光客にも人気のある温泉で、「観光ミシュランガイド」で温泉として日本唯一の三つ星を獲得しています。
必見!「竹製温泉冷却装置・湯雨竹」
建物の前には「竹製温泉冷却装置・湯雨竹」があり、上から源泉温度約100℃の高温の温泉を流し、竹枝を伝って水滴状になって、ゆっくりと下に落とすことによって、約47℃に冷まします。
「湯雨竹」を見るだけでも「ひょうたん温泉」に行く価値があると思います。
「湯雨竹」をしばらく見た後、立派な門構えの建物に入ります。
下駄箱に靴を入れて、券売機で入浴券を購入し、受付で入浴券と下駄箱のカギを渡し、指定されたロッカーのカギを受け取ります。
入浴料:大人(13歳以上)940円 子供(7歳~12歳)400円 幼児(4歳~6歳)280円 3歳以下無料
営業時間:9時~25時
定休日:年中無休
「ひょうたん温泉」には事前予約が必要ですが、内湯や露天風呂など14種類もの「家族風呂」があります。(基本料金2400円~)
受付奥を進むと、下駄に履き替え、中庭に出ます。
中庭を囲むように、温泉、食事処、砂湯、家族風呂があります。
中庭には、温泉の蒸気が吸入できる「温泉吸入」や「飲泉場」があります。
そして、温泉の入り口に行きます。
脱衣所はとても綺麗で広く、使いやすくなっています。
いざ温泉へ!
浴室に入ると、まずその広さに圧倒されます。
めちゃめちゃ広く、利用客が多くても混みあうことはないように感じます。
浴室の左側に浅めの岩風呂があり、浴室奥側に洗い場があります。
掛湯をして、早速、岩風呂へ。
掛湯槽を挟んで、右奥側に「檜風呂」「ひょうたん風呂」があります。
いずれも浴槽も源泉掛け流しの温泉が楽しめます。
泉質はナトリウム-塩化物泉(弱酸性・低張性・高温泉)。
体が温まったところで、露天風呂へ行こうかと歩いていると、窓の外から、水しぶきが聞こえてきます。
名物「瀧湯」
水しぶきが聞こえる方に行くと、なんと19本もの打たせ湯が豪快に注がれています!
「瀧湯」と呼ばれ、約3mの高さから、ものすごい勢いで湯が落ちていきます。
その様子に圧倒されます!
名の通り、「滝」のような勢いのある湯に打たれていると、滝行をしているようです。
ほっとくつろげる露天風呂へ
浴室のさらに奥に行くと、広い露天風呂があります。
露天風呂は日本庭園風になっていて、とても広いのでのんびりと温泉が楽しめます。
吹き抜ける風を感じながら、癒しの時を過ごせます。
湯はもちろん、源泉掛け流しです。
露天風呂の入り口付近には休憩スペースがあり、寝ころべます。
天然のスチームサウナ「むし湯」へ!
さらに奥に行くと、温泉の蒸気を利用した天然のスチームサウナがあります。
中は約50℃と一般的なサウナよりも温度が低めなので、サウナが苦手な人でも利用しやすくなっています。
私も普段はあまりサウナを利用しませんが、「ひょうたん温泉」の「むし湯」は気持ち良くて、何度も利用してしまいました。
「ひょうたん温泉」には他にも砂湯用貸し浴衣代660円が必要ですが、「砂湯」が楽しめます。
「ひょうたん温泉」は多種多様な温泉が楽しめ、食事もでき、一日では足りないぐらい楽しい温泉施設でした。別府観光にはおすすめの温泉です。
交通アクセス
🚃JR別府駅からバスで約25分
🚙東九州自動車道・別府ICから約10分もしくは湯布院ICから約40分
🛫大分空港から高速バス等で約1時間
🅿80台(無料)