今回の温泉は2019年に宿泊した石川県金沢市の一軒宿「深谷温泉 元湯石屋」です。
「深谷温泉 元湯石屋」は金沢市内から約30分の山間にある加賀藩ゆかりの老舗旅館です。
元湯石屋の歴史
創業は江戸時代寛政元年(1789年)
金沢城二里以内に温泉宿をつくることを禁じられていた藩政期に加賀藩家老・前田土佐守が深谷の湯で病気が快癒したことから、藩士や町民など多くの人が利用できるようにと加賀藩が温泉場を整備したことにはじまります。
明治30年には温泉宿の経営を石屋が引き継ぎ、屋号を「元湯石屋」とします。大正6年には宿の敷地に能舞台をつくります。
その後、竹久夢二、近衛文麿、北大路魯山人など多くの著名人が訪れる宿として、現在に至ります。
趣のある玄関から建物に入ります。
建物内は時が止まったかのような風情ある日本のたたずまいが残されています。帳場でチェックインをして、部屋を案内してもらいます。
途中には庭の景色を眺めながら休める休憩所、お香が焚かれた瞑想部屋などがあります。
まるで美術館!?
館内には明治時代にフランスから輸入した高さ2mほどある大きな置き時計や、日本画家・越田香秋の掛け軸、加賀藩の執政をつとめた加賀八家のうちの一つ横山家伝来の伊万里焼の大丼や、花器を中心に日本各地の年代物の焼き物など、記しきれないほどの美術品が至る所に多数展示されていて、まるで美術館のようです。
部屋は落ち着きのある和室を用意して頂きました。
少し休憩した後、早速温泉に向かいました。詳しくは後編で。
温泉から出た後、お待ちかねの食事の時間です。
食事は別室で頂きます。
大満足のお料理!
お料理は地元の加賀野菜に能登牛、鮮度の良い魚介類が使われ、鴨肉、すだれ麩、旬の野菜などをとろみのある出汁汁で煮込んだ金沢伝統料理「治部煮」も食べられます。
どの料理も見た目が美しく、美味しく、最後のデザートまで大満足のお料理でした。
おなかいっぱいになったところで、一旦部屋に戻り、休憩をして、温泉へ向かいました。
後編へつづく。
後編の記事はこちら。
交通アクセス
🚃JR森本駅からタクシーで約10分または、JR金沢駅からバスで約40分
🚙北陸自動車道・森本ICから約5分
🛫小松空港からタクシーで約40分
🅿40台(無料)