今回は温泉ではなく、3回目の挑戦となったフルマラソンについて記します。
2023年11月19日(日)に開催された「神戸マラソン2023」に出場しました。
私はフルマラソンには過去2回出場したことがあり、1回目は2015年、2回目は2022年と、いずれも神戸マラソンに出場しました。
タイムは
2015年(1回目)3時間51分59秒(グロス) 3時間49分59秒(ネット)
2022年(2回目)4時間00分42秒(グロス) 3時間55分38秒(ネット)
ちなみに「グロス」と「ネット」とは・・・
神戸マラソンのような参加者が多い大会だと、スタートの号砲が鳴ってから、スタートラインに着くまでに、結構時間がかかります。こればかりはしょうがないことなので、私はネットタイムを自分の記録として考えています。
ちなみにフルマラソンを4時間以内で走りきると「サブ4」と言います。
- 「サブ」とは「下」を意味する英語の「Sub」が語源で、〇時間以内の「以内」を指します。4時間を切ると「サブ4」、3時間を切ると「サブ3」と言います。
私は初めて走った神戸マラソンで「サブ4」を達成していますが、前半のペースが速すぎて、25kmぐらいでペースダウンをしてしまい、以後、ほとんど歩いてゴールをするというレースでした。
そして、7年後、2回目の神戸マラソンでは、30kmを越えたあたりで失速し、以後ほとんど歩いてゴールをするというレースで、2回とも、本当の意味で「完走」が出来ていませんでした。
なので、今年の「神戸マラソン」では目標を「完走」にし、1年間練習をしてきました。
第11回神戸マラソン出場へ
「神戸マラソン」は神戸市役所前フラワーロードを出発し、明石海峡大橋を越え、西舞子で折り返し、ポートアイランド・市民広場にあるゴールを目指します。
スタートラインには参加者約2万人が集まっています。「S・A~H」までタイム別でゾーン分けがされていて、私は「E」ゾーンで待機です。スタートラインは遥か前方です。
スタートセレモニーが行われ、斎藤元彦兵庫県知事のスタートの号砲でランナーが一斉にスタートします。スタートラインでは金哲彦さんや有森裕子さんたちが応援をして送り出してくれました。
スタートの号砲がなってから、スタートラインに辿り着くまで約6分かかりました。
いよいよスタート!
はじめの5kmは28分12秒、10kmは55分44秒で通過、途中、給水ポイントでスポーツドリンクを補給し、走り続けます。
沿道には多くの人たちが応援に詰めかけていて、声援が大きく力になります。
決して、早いペースで走っていなかったので、どんどん後ろから抜かれていきます。
しかし、勝負は後半だと考えていたので、焦らず、自分のペースで走ることを心掛けながら走ります。
10kmを越えると、海沿いの道路に出ます。瀬戸内海の綺麗な海を横目に、逸る気持ちを抑えながら、ペースを刻みます。
15kmを1時間24分41秒で通過、コースは漁港に入っていき、遠くに明石海峡大橋が見えてきます。
明石海峡大橋の下を走り抜け、折り返します。
アクシデント!
20kmを1時間52分54秒で通過。ここで思わぬアクシデントが・・・。
急にトイレに行きたくなりました。コースにはいくつもトイレポイントがあるのですが、並ばなくてはなりません。タイムロスを覚悟で行くか、それとも我慢して走り続けるか。走りながら考えた末、後半に向けて、出来るだけ不安要素をなくそうと考え、思い切って、トイレに行きました。
結局、約5分にタイムロスとなりました。
「サブ4」いけるのか!?
中間地点である21.0975kmを2時間1分19秒で通過。
このままのペースでは4時間を切ることが出来ません。
それでも後半勝負、後半勝負と言い聞かせながら、ペースを抑えて走り続けます。
25kmを2時間23分46秒で通過。
この辺りになってくると、前半でエネルギーを使い果たしたランナーや足の不調で歩き出すランナーが出てきます。
焦らず、後半勝負!
28km付近で、事前に準備していたエネルギージェルを補給。
ひたすら海沿いの道路を走り続け、須磨海浜水族園を越えて、30kmを2時間51分5秒で通過。
昨年は30kmを越えたあたりで足が動かなくなり、歩いてしまいました。
しかし、今年は違います。まだ、足が動くという手応えを感じながら、走り続けます。
33km付近で再びエネルギージェルを補給。
ここから勝負だと思い、ペースを上げます。
「ヴィッセル神戸」のホームグラウンド「ノエビアスタジアム神戸」を越えて、35kmを3時間17分26秒で通過。
36km付近でエネルギージェルを補給し、気合を入れ直します。
ここまでくると、足の裏や太ももなど、体の至る所が痛くなってきます。
神戸マラソン最大の壁
そして、神戸マラソンの最大の難所「浜手バイパス~神戸大橋」に差し掛かります。
「浜手バイパス」は普段は一方通行の自動車専用道路なのですが、神戸マラソンの時だけは通行止めになり、ランナーたちが走り抜けます。
37km付近から高低差25mの坂を駆け上がらなければならないので、体力だけでなく、心も折られるので、歩くランナー、足がつって動けないランナーが続出します。
私も過去2回、この坂の前に撃沈し、心をバキバキに折られながら、何とか歩いてゴールをしました。
そんなこともあり、今回はこの難所のために、前半のペースを抑えて、備えていたので、とてもきつかったですが、一歩も歩かず、走り抜けました。
このきつい坂を越えると、神戸大橋から神戸の綺麗な街並みが一望でき、パワーをもらえます。
そして、40kmを3時間44分28秒で通過。「サブ4」が見えてきました。
ここから長い下り坂で足にダメージを受けながら、ポートアイランドに入ります。
自分との闘い!
ここからゴールまでがとても長く感じました。前を見ても、なかなかゴールが見えてきません。
足も痛いし、歩こうかなという気持ちと葛藤しながら、前を見ずに下を見て、ひたすら腕を振ります。
そして、最後のコーナーを曲がると、ゴールラインが・・・。
と思ったのですが、遥か先にあり、見えません。
もう一度、気持ちを入れ直し、ひたすら腕を振り走ります。
感動のゴール!
そして、やっとゴ~~ル!
スタートからゴールまで一歩も歩かずに正真正銘の「完走」を達成しました!
記録はグロスが4時間00分25秒、ネットが3時間54分35秒。
自己ベストは更新出来ませんでしたが、目標としていた「完走」ができたので良かったです。
ゴール後は完走した人だけがもらえる「フィニッシャータオル」や「メダル」を掛けてもらいました。
ゴール後、両足はつりまくり、足の裏もボロボロで、しばらく動けませんでしたが、家に帰り、お風呂に浸かると、また頑張りたい気持ちになりました。
次回に向けて
今度は自己ベスト更新を目指して、トレーニングを行っていきたいと思います。