今回の温泉は2023年に訪れた北海道稚内市の日帰り温泉施設「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」です。
「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」は本土最北端の地・稚内市にある温泉施設で、名前の「ヤムワッカナイ」はアイヌ語で「冷たい水の出る沢」という意味で、現在の「稚内」の由来になった言葉です。
JR稚内駅から国道40号線を約15分ほど、まっすぐ歩いていくと「稚内副港市場」が見えてきます。「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」はこの「稚内副港市場」の2階にあります。
階段を上がり、施設がある2階へ。
同じフロアには食事処「北の台所 なごみ」があります。「北の台所」という名前から、北海道の新鮮な魚介類を中心としたメニューを想像しますが、「オムライスセット」「ハンバーグ定食」「天ぷらそば」などいたって普通のメニューの食事処です。
「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」に入り、下駄箱に靴を入れ、券売機で入浴券を購入します。
受付で入浴券と下駄箱のカギを渡し、指定されたロッカーのカギを受け取ります。
館内にはソファやクッションがたくさんあり、ゆったりと約5000冊以上の漫画が読める休憩スペースが広がっています。
フロント奥には「港のゆ」のオリジナルTシャツやサウナグッズ、利尻島のお土産品など多彩な品揃えの売店コーナーがあります。
浴場は3階にあるので、さらに階段を上がります。
脱衣所は清潔感があります。ロッカーは少し大きめサイズなので、多少荷物が多くても大丈夫です。
いざ温泉へ!
浴室は奥行きがあり、とても広く感じられ、木材が多く使われているので木のぬくもりも感じられます。
大きな窓からは光が多く入るので明るく、開放感があります。
床は温泉の成分で非常に滑りやすくなっているので、注意が必要です。
浴室に入ってすぐ左側にサウナ、水風呂があり、窓に面して大人3~4人サイズの「ジャグジー風呂」があります。
「ジャグジー風呂」は温泉ではありませんが、消臭・防臭、殺菌・除菌効果が高い「熊ざさの湯」になっています。
さらに奥に進むと、右側に洗い場、左側に窓に面して大人20人サイズの広い浴槽「中温湯(40℃)」があり、その間に大人8~10人サイズの「高温湯(42℃)」があります。
掛湯をして、温泉へ。
ほのかに黄色がかった色をした湯からは、ほんのり油の香りがします。そして、とろみがあり、つるつるとした浴感で、入浴後もポカポカが続く温泉です。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
源泉掛け流しではなく、循環濾過式・消毒ありの温泉ですが、消毒臭は気になりません。
港を一望できる展望露天風呂へ!
内湯から外に出ると、大人15サイズの広い木枠の浴槽があります。
湯口からは内湯同様、やや黄色がかった色の温泉が注がれています。
湯の温度は約41℃ながら、海からの潮風が強く、それほど熱く感じません。
本当に気持ち良く、目を瞑って、湯に浸かっていると、船の汽笛やウミネコの鳴き声などが耳に入り、港の雰囲気を感じられます。
内湯や外には休憩用の椅子やベンチが多くあり、ゆっくりと自分のペースで温泉を満喫することが出来ます。目の前には船が停泊している港が広がり、心地よい潮風に吹かれながら、ぼんやりと眺めていると、日常生活や旅の疲れを癒せます。
「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」は非常に綺麗で広く、温泉、ロケーションが良く、ゆったりと温泉が楽しめ、自宅近くにあれば、通いたくなるほど良い温泉施設でした。
わっかない海の駅「稚内副港市場」
「ヤムワッカナイ温泉」がある「稚内副港市場」には水揚げされたばかりの活蟹や新鮮な魚介類、干物を販売している鮮魚店や、市場で直接仕入れた食材を使用した海鮮丼が食べられるお店、北海道土産を販売しているお店、その他カフェなどがあります。
また、昔の稚内市の街並みを再現した「みなとギャラリー」や樺太とそこに生きた人々の姿を紹介している「稚内市樺太記念館」なども併設されていて、温泉を利用しなくても十分に楽しめる施設になっています。
交通アクセス
🚃JR宗谷本線・稚内駅からタクシーで約3分もしくは徒歩で約15分
🚙道央自動車道・士別剣淵ICから約3時間15分
🛫稚内空港からタクシー等で約20分
🅿250台(無料)