そして、温泉。

そして、温泉。

今までに訪れた全国各地の魅力ある温泉のことを記していこうと思います。      時々、マラソンのことも。

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豊富温泉 ふれあいセンター(北海道)前編

今回の温泉は2023年に訪れた北海道天塩郡豊富町の町営の温泉施設「豊富温泉 ふれあいセンター」です。

 

豊富温泉の歴史

豊富温泉 ミライノトウジHPより

豊富温泉は大正15年、石油の試掘を行っていた際に地下約960mの地点から高圧の天然ガスと共にお湯が噴出したことから開湯した温泉です。そして、昭和初期頃に8つの旅館が開業し、温泉街ができ、現在に至ります。

 

オイル温泉!?

豊富町観光協会HPより

「豊富温泉」の特筆すべき点は、石油の試掘の時に湧出した温泉なので、なんと温泉に油が混ざっていることです!

油臭のする温泉は全国に何か所かありますが、ここ豊富温泉の湯は半端ないぐらい油が混ざっていて、油臭がするというレベルではなく、油にそのまま浸かっているような温泉なのです。

その油分に含まれるタールが抗炎症作用を発揮すると考えられ、乾癬(かんせん)やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の症状を和らげるとして、全国から多くの方が湯治に訪れています。

「豊富温泉 ふれあいセンター」は温泉街を真っすぐに通っている道の突き当りにあります。駐車場は建物の横にあり、非常に広く車で訪れやすい施設です。

豊富町HPより

建物の横には天然ガスを利用した「天然ガスコージェネレーションシステム(CGS)」があります。CGSは温泉を汲み上げるポンプの電源として利用され、廃熱は温泉水を加温するために使われています。

 

建物に入り、靴置き場に靴を置いて中に進むと、券売機があるので、入浴券を購入し、受付の方に入浴券を渡します。初めて訪れたことを伝えると、受付の方から簡単な温泉の説明をして頂けます。

入浴料:大人(中学生以上)510円 子供(小学生)250円 65歳以上300円

営業時間:10時~21時

定休日:毎週火曜日と隔週木曜日

※1/1~1/2と整備日(毎年4月2週目の5日間)

「ふれあいセンター」には「一般用」と湯治療養するために長く入浴できるよう湯の温度が低く設定されている「湯治用」の2つの浴場があります。2つの浴場は離れているので一旦、着替えなければいけませんが、入浴料を追加で支払わなくても、両方利用することができます。

 

通路を進み、まずは手前にある「湯治用」の浴場を利用します。

通路には豊富温泉のパネルが掲示されています。

脱衣所の入り口前の通路にカゴがあるので、そのカゴを持って脱衣所に入ります。

脱衣所は広く、湯上がり後に休憩できるようにベンチもあります。

棚があるので、先ほどのカゴを置いて、荷物を入れます。

横には100円返却式のロッカーもあるので、貴重品などはこのロッカーに。

 

いざ温泉へ!

豊富温泉 ミライノトウジHPより

浴室に入った瞬間、強烈なオイル臭がします!

浴室は内湯だけで露天風呂はありません。天井が高く、広々としています。

浴室左奥に大人8人サイズの浴槽、右奥には大人3~4人サイズの浴槽があります。

 

浴槽にオイルフェンス!?

早速、掛湯代わりにシャワーを浴び、温泉へ!と思いましたが、湯面には油が浮きまくっていて、一瞬、浸かるのを躊躇してしまいます。けど、珍しい温泉を目の前にして、妙にテンションが上がります!

豊富温泉 ミライノトウジHPより

思い切って湯に体を沈めます!

湯に浸かると、すぐに体が油でヌルヌルになります。温泉ではなく、油に浸かっているような感じ、まるで体がオイルでコーティングされていくようです。

 

湯口からは絶えず、源泉掛け流しの温泉が注がれ、浴槽から溢れ出ています。

豊富町観光協会HPより

湯口の周りには、なんとオイルフェンスが置かれています!オイルフェンスがある温泉なんて!?

 

原油(温泉の油)

豊富温泉 ミライノトウジHPより

「湯治用」の浴場には「原油」という源泉から油の部分だけを汲み取ったものをボトルに詰めたものが置いてあります。この「原油」をそのままか、温泉で少し薄めて皮膚疾患の患部に塗ると効果があるようです。私が訪れた時も、「原油」を塗っていらっしゃる方がいました。

 

濃厚な温泉!!

先述の通り、湯治療養するために長く浸かれるように湯の温度が温め(38~39℃)なので、じっくりと温泉が楽しめます。

湯は黄色い濁り湯で、湯面には油がギットギトに浮かんでいます。

豊富温泉 ミライノトウジHPより

温泉成分が濃いからか、湯の花が大量に舞っていて、浴槽の縁や床には温泉成分がゴッテゴテに固まっていました。

湯からは強烈なオイル臭がし、油成分により、ヌルヌル・ベタベタ・ギトギトとした浴感の温泉です。

泉質は含ヨウ素-ナトリウム-塩化物泉。

豊富温泉コンシェルジュデスクより

浸かっていると、オイル臭にも慣れてきて、温めの湯ですが、塩化物泉の温泉なので、体がポカポカしてきて、熱くなってきます。

30~40分ほど浸かり、温泉から出ると、体が油まみれで茶色くなっています!もちろん、タオルも茶色くなります。

この後、「一般用」の浴場も利用する予定だったので、これで一旦出ようと思い、浴室右奥にあるもう一つの浴槽で上がり湯の代わりに浸かりました。こちらも源泉掛け流しの温泉ですが、油分が少なめに感じました。

 

温泉から出て、タオルで体を拭くと、油成分がタオルにつき、オレンジ色に染まります。これは服や下着につくといけないと思い、念入りに体を拭きますが、オイル臭は取れません。体からオイル臭を漂わせながら、「一般用」の浴場へ向かいました。

 

後編へ続く

 

 

交通アクセス

🚃JR宗谷本線・豊富駅からバスで約10分

🚙道央自動車道・士別剣淵ICから約2時間40分

🛫稚内空港からバス・電車等で約1時間30分

🅿50台(無料)

 

 

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