そして、温泉。

そして、温泉。

今までに訪れた全国各地の魅力ある温泉のことを記していこうと思います。      時々、マラソンのことも。

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小屋原温泉 熊谷旅館(島根県)

今回の温泉は2023年に訪れた島根県大田市の旅館「小屋原温泉 熊谷旅館」です。

「小屋原温泉 熊谷旅館」は三瓶山の山間に佇む一軒宿で、秘湯感満載の温泉です。

立ち寄り湯の営業もしていますが、宿泊のお客さんが優先され、利用できない日がありますので、事前に問い合わせをしてから訪れた方が良いと思います。

旅館までの山道は細く、途中には「通行止」の看板が立て掛けられています。この道であっているのだろうかと不安に感じつつ、そのまま進むと、「全面通行止」の看板が見えてき、その横に旅館へ続く道があります。

旅館の周りには建物が何もなく、自然豊かな景色が広がっています。そばを流れる三瓶川からは、心地よい川のせせらぎが聞こえてきます。

建物前の敷地に車を停めて、中へ。建物の外観は良い感じで鄙びており、温泉への期待が自然と上がっていきます!

期待を胸に抱き、建物の中へ入ると、薄暗く、人の気配がありません。私以外の車が1台停まっていたので、誰かいるはずなのにな~と思いながら、少し待っていると、中から女性が出てきたので、とりあえず一安心。

立ち寄り湯の利用する旨を伝え、帳場で入浴料を支払い、初めて来たことを伝えると、とても丁寧に温泉の利用方法などを教えて頂きました。

 

3つの貸切風呂

「小屋原温泉 熊谷旅館」には大浴場がなく、4つの浴室(現在は3つ)があり、50分間貸切で利用できます。浴室は空いていれば、選んで利用できますが、時間内での他への浴室への移動はNGです。

入浴料:大人600円 小人300円

立ち寄り湯の営業時間:10時~15時

定休日:不定

※事前に確認が必要

鄙びた廊下を進むと、浴室の入り口が出てきます。浴室は廊下に沿って、4室が並んでいて、一番奥の浴室は利用できません。

一番人気は手前から2つ目の浴室なのですが、先客がいたため、手前から3つ目の浴室を利用しました。

脱衣所は1人で利用するには広すぎるほどの大きさで簡素な棚があるだけです。

貸切風呂なので利用時は中からカギを閉めます。

 

いざ温泉へ!

浴室には大人2人サイズの四角い浴槽があるだけで、露天風呂などはなく、ただ温泉だけを楽しむ空間が広がっています。浴室内は何とも言えない良い雰囲気が漂っています。

 

天然の炭酸温泉

早速、掛湯をして湯に体を沈めます。

湯にゆっくりと体を沈めると、ザバ~ッと勢いよく湯が浴槽から溢れ出ます。

湯の温度は36~37℃ぐらいの温めの湯で気持ち良く、鉄の香り、ほのかに硫黄の香りがし、湯の中では赤い湯の花が舞っており、温泉感をしっかりと感じられます。

湯に浸かっていると、無数の気泡が体中にびっしりとつきます。この気泡によって、ぬる湯ながら体がポカポカしてきます。

泉質は含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。

 

鮮度抜群の温泉!

湯口からは絶えず、透明の湯が注がれ、常時、浴槽から湯が流れ出ています。

加水も加温もされていない源泉掛け流しの温泉です。

鉄分を含む温泉は酸化すると、赤茶色に変化するのですが、「小屋原温泉」の湯は透明のままです。これは湯が酸化する前に新鮮な湯が次から次からへと注がれ続けている証拠で鮮度抜群の温泉と言えます。

温泉成分も濃いようで浴槽の縁や床は温泉の析出物でゴッテゴテにコーティングされています。

浴室内には湯が注がれる音だけが響き、他に何も聞こえない静寂の中で心地よい湯に体を委ねていると、時間があっという間に過ぎていました。50分では全然足りないぐらい素晴らしい湯、そして雰囲気、佇まい・・・。出るのが名残惜しいぐらい良い温泉でした。

 

一番人気の浴室

三瓶山温泉郷協議会HPより

ちなみに一番人気の手前から2つ目の浴室はこんな感じ。浴槽の縁がえらいことになっています。

「小屋原温泉 熊谷旅館」は素晴らしい泉質はもちろん、建物の鄙びた雰囲気を含め、是非、また訪れて温泉を堪能したいと思えるほど最高の温泉でした。まさに名湯です。

 

 

交通アクセス

🚃JR山陰本線大田市駅からタクシーで約30分

🚙中国自動車道・三次ICから約1時間20分

🅿20台(無料)

 

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