今回は温泉ではなく、自身4回目の出場になるフルマラソンについて記します。
2024年2月25日(日)に開催された「大阪マラソン2024」に出場しました。
フルマラソンには過去3回出場したことがあり、1回目は2015年、2回目は2022年、3回目は2023年と、いずれも神戸マラソンに出場しました。
タイムは
2015年(1回目)3時間51分59秒(グロス) 3時間49分59秒(ネット)
2022年(2回目)4時間00分42秒(グロス) 3時間55分38秒(ネット)
2023年(3回目)4時間00分25秒(グロス) 3時間54分35秒(ネット)
ちなみに「グロス」と「ネット」とは・・・
神戸マラソンや大阪マラソンのような参加者が多い大会だと、スタートの号砲が鳴ってから、スタートラインに着くまでに、結構時間がかかります。こればかりはしょうがないことなので、私はネットタイムを自分の記録として考えています。
ちなみにフルマラソンを4時間以内で走りきると「サブ4」と言います。
- 「サブ」とは「下」を意味する英語の「Sub」が語源で、〇時間以内の「以内」を指します。4時間を切ると「サブ4」、3時間を切ると「サブ3」と言います。
目標は自己ベスト更新!
私は初めて走った「神戸マラソン」で「サブ4」を達成していますが、前半のペースが速すぎて、25kmぐらいでペースダウンをしてしまい、以後、ほとんど歩いてゴールをするというレースでした。
7年後に出場した2回目の「神戸マラソン」では、30kmを越えたあたりで失速し、以後ほとんど歩いてゴールをするというレースで、2回とも、本当の意味で「完走」が出来ていませんでした。
そして、3回目の出場となった「神戸マラソン」では、初めてスタートからゴールまで一歩も歩かずに正真正銘の「完走」を達成することができました。
4回目の出場となる「大阪マラソン」では目標を自己ベスト(3時間49分59秒)更新に設定し、神戸マラソンから約3か月トレーニングを行いました。
昨秋の「神戸マラソン」以後、サブ3.5達成ランナーである友人から練習方法を教わったり、テレビのマラソン番組やYouTubeなどのマラソン動画などを見て、トレーニング内容を見直し、走り込みを行いました。
そして、本番を迎えます。
「大阪マラソン2024」
「大阪マラソン」は大阪府庁前をスタートし、大阪市中央公会堂や、京セラドーム大阪、道頓堀、あべのハルカスなど大阪の各名所を巡り、大阪城公園にあるゴールを目指します。
出場者数は約3万人。「東京マラソン」に次ぐ、日本で2番目の規模を誇る大きな大会です。
今回の「大阪マラソン」はパリ五輪男子マラソン日本代表の最後の1枠選考する「MGCファイナルチャレンジ」に設定され、国内の有力ランナーが数多く出場しています。
パリ五輪出場を目指す土方英和選手や井上大仁選手、すでにパリ五輪出場を決めている小山直樹選手や、箱根駅伝で活躍をした國學院大學の平林清澄選手などトップランナーたちが大阪に集いました。
市民ランナーである私にとっては、彼らトップランナーと同じコースを走ることが出来るということだけでも、非常にエキサイティングなことで走る前からテンションが上がります。
いよいよスタート!
当日は小雨が降り、気温も低く、マラソンには少々厳しいコンディション。
しかし、多くのランナーたちとスタートラインに立つと、そんなことは忘れてレースに集中できました。
スタートセレモニーが行われ、スタートの号砲で一斉にランナーが走りだします。
ランナーは「A~H」にタイム別でゾーン分けがされていて、私は「C」ゾーンからのスタートでした。スタートラインは遥か前方です。スタートの号砲がなってから、スタートラインに辿り着くまで約5分かかりました。
大阪の名所を走る!
はじめの5kmは26分10秒で通過、少し遅いペースでしたが、先はまだ長いので焦らず走ります。
大阪のメインストリート・御堂筋に入ります。普段、走ることが出来ない道を走ることができ、気持ち良く10kmを通過、タイムは50分47秒。いい感じです。
グリコの大きな看板がある道頓堀を左側に見ながら、走り続けます。
15kmは1時間15分14秒で通過。ここからは携帯しているエネルギージェルで補給しながら走ります。
もしかして、サブ3.5狙える!?
1つ目の折り返しを通過し、大正橋を渡り、20kmを1時間39分32秒で通過。
中間地点であるハーフは1時間44分50秒で通過。
何とハーフを通過した時点で、サブ3.5(3時間30分)が見える記録です。もしかしていける!?と思いつつ、けど、このペースで行くと後半持たないやろなぁ~と思いながら走ります。
なにわ筋に入り、2つ目の折り返し。
25kmは2時間3分39秒で通過。 千日前通りに入り、30kmを2時間28分20秒で通過。 周りの速いランナーにつられて、少しずつペースが上がっていきます。 この付近でスタートからずっと、小雨にさらされて走っていたので、段々と寒さを感じ出します。
「大阪マラソン」最大の難所へ
3つ目の折り返しを過ぎ、「大阪マラソン」高低差約20mの最大の登り坂に差し掛かります。
きつかったですが、昨年走った「神戸マラソン」の37kmからの登り坂に比べれば、それほどではなく、心折れずに走り切れました。
自分との勝負へ!
35kmを2時間52分32秒で通過。ここまで思った以上の記録で走れて、こうなったらサブ3.5を目指そうと気持ちを入れ直して走ります。
しかし、この辺りから雨が強まり、体も冷えてきて、段々と腕がふれなくなっていきます。手袋をして、寒さをしのぎ、エネルギージェルを投入しても足が徐々に動かなくなってきます。やばいなぁと思いながら、40kmを3時間17分45秒で通過。
直後の小さい坂で足がとうとう止まってしまいます。 前半を自分の力以上のペースで走ってきたことや寒さの影響で体が動きません。 もう厳しいなぁと感じましたが、沿道の人たちの応援に背中を押されて、また走り出します。
ラスト1kmを過ぎ、再び、歩いてしまいました。けど、あともう少しと自分を奮い立たせ、力を振り絞り、走ります。
ゴールがある大阪城公園が見えてきました!
しかし、ラスト約300mで再び、足が止まってしまいます。もうダメやなぁと思って、時計を見ると、3時間29分!
ここであきらめたら、絶対後悔すると思って、最後の残り僅かな力を振り絞ります!
感動のゴール!
ゴールまで猛ダッシュをして、やっとゴ~~ル!
記録は3時間29分32秒(ネット)!
グロスは3時間34分21秒
自己記録を一気に20分も更新しました!
3回歩いてしまいましたが、初めてのサブ3.5!
市民ランナーにとってサブ3.5という数字は一つの大きな目標で、この数字を達成できたことに非常に満足感があり、ゴール後、徐々に喜びが湧いてきました。
ゴール後は完走した人だけがもらえる「フィニッシャータオル」や「メダル」を掛けてもらいました。
来シーズンに向けて
今シーズンのマラソンはこれで終了。
目標にしていた自己記録を更新、さらにサブ3.5を達成できて本当に良かったです。
40代後半になって、サブ3.5を達成できるとは思っていませんでした。
達成したことによって、自己肯定感が高まり、見える景色が変わったように感じます。
次は公式記録になるグロスでのサブ3.5を目指し、来シーズンに向けて、しっかりとトレーニングを行っていきたいと思います。