今回の温泉は2023年に訪れた島根県大田市にある「さんべ温泉 そばカフェ湯元」です。
「さんべ温泉 そばカフェ湯元」は元々「三瓶温泉 湯元旅館」として営業していましたが、2018年に起きた島根県西部地震で建物半壊の損害を受け、一時は廃業の危機もありましたが、見事、乗り越えて、2021年に「日帰り温泉」と「そばカフェ」という新たな業態で営業を再開しています。
「三瓶温泉 湯元旅館」の記事はこちら。
営業を再開してから初めて訪れます。
建物の横にある駐車場に車を停めて、中へ入ると、店内は北欧風なオシャレな空間が広がっています。カウンター席とテーブル席、奥には座敷もあり、ゆっくりと食事ができます。
店員の方に立ち寄り湯の利用する旨を伝えると、食事はどうするか聞かれます。
もちろん、温泉のみ、食事のみの利用もできます。
早く温泉を利用したかったので食事は湯上がり後に。
入浴料:大人600円 子供400円
立ち寄り湯の営業時間:10時~17時
カフェの営業時間:11時~15時 15時~17時
※ディナーは予約のみ
定休日:毎週火曜日
こじんまりとした脱衣所は、とても清潔感があり、簡素な棚があります。
無料鍵付きロッカーも備えられています。
扉を開けて、温泉へ。
いざ温泉へ!
浴室は内湯が3つあります。
まず1つ目の内湯へ。
左側に大人3~4人サイズの浴槽、右側に洗い場があります。
湯口からは源泉掛け流しの温泉が勢いよく注がれ、浴槽から溢れ出ています。
浴槽の縁や床はオレンジ色に染まり、温泉成分の濃さが感じられます。
早速、掛湯をして、オレンジ色をした湯に体を沈めます。
湯に浸かると、ふわっと湯底から湯の花が舞い上がり、よりオレンジ色が濃くなります。湯は加温されて、おそらく38~39℃ぐらい。
湯からは鉄の香りがして、温泉の色も相まって、非常に温泉感を強く感じられます。
「そばカフェ湯元」の温泉は、「三瓶温泉」の源泉から一番近いので、より温泉の良さを感じられるのかも。
泉質は含鉄(Ⅱ、Ⅲ)-ナトリウム-塩化物泉。
続いて、1つ目の内湯を通り抜けて、右奥側にある内湯へ・・・。
2つ目の内湯へ
こじんまりとした部屋のような空間に大人2~3人サイズの浴槽だけがあります。
(画像はピンぼけしています)
湯口は浴槽の中にあり、空気に触れていない鮮度の良い温泉が楽しめます。
こちらの内湯も体を湯に沈めた瞬間、ふわっと大量の湯の花が舞い上がり、みるみるうちにオレンジ色が濃くなっていきます。
1つ目の内湯と比べて、湯の温度が温めなので長くゆっくりと浸かれます。
そして、3つ目の内湯へ。1つ目の内湯を通り抜けて、左奥側にあります。
惜しげもなく注がれる温泉!
こちらの内湯は岩風呂になっており、以前、訪れた時と変わらず、ものすごい勢いの水流の音が聞こえてきます。
浴室に入ると、左の壁側に岩が組まれていて、一番上にある湯口から白い泡を立てながら、溝を伝って、「ゴワッゴワッ」と勢いよく、豪快に岩風呂に注がれています。
源泉かけ流しの湯が岩風呂から溢れまくり、排湯口で渦を巻くほど、すごい勢いで流れていきます。
そして、先の内湯同様、湯に浸かると、湯底に溜まっていた湯の花が大量に舞い、オレンジ湯の色がさらに濃くなっていきます。
個人的には3つの内湯の中で一番、温泉の質が濃いように感じました。
大きな窓から光が多く差し込み、外には緑豊かな景色が広がり、温泉に浸かっていると、とても癒されます。
湯の温度は約37~38度と温めで心地よく、温泉が注がれる大きな音を聞きながら、のんびりと温泉を満喫しました。
こだわりのお蕎麦
湯上がり後はカフェで食事です。
「そばカフェ」という名の通り、お蕎麦にこだわりがあり、地元三瓶で大切に守られてきた「さんべ在来種」のそば粉を自家製粉し、余すことなく使われた「三瓶そば」を食べることができます。
手打ちの十割蕎麦と、風味豊かな生わさびをご飯にのせて食べる「とり天セット(生わさびご飯)」を頂きました。
お蕎麦は風味が強く、細麺で、のど越し良く、とても美味しく大満足でした。
「さんべ温泉 そばカフェ湯元」へは営業再開後、初めて訪れましたが、「三瓶温泉 湯元旅館」時代と変わらない素晴らしい温泉がそこにはあり、「三瓶温泉」と「三瓶そば」の両方が気軽に楽しめるカフェに生まれ変わっていました。
交通アクセス
🚙松江自動車道・吉田掛合ICから約40分もしくは山陰自動車道・大田中央三瓶山ICから約30分
🅿6台(無料)