今回の温泉は2024年に訪れた大分県別府市の「柴石(しばせき)温泉」です。
歴史ある温泉
「柴石温泉」は895年に醍醐天皇が、1044年に後冷泉天皇が療養のため、湯治したと伝わる温泉で、療養効果の高い温泉地として国民保養温泉地に指定されています。
また、「柴石温泉」の名前は江戸時代に「柴の化石」が見つかったことに由来すると伝えられています。
別府駅からバスに乗り、「柴石温泉入口」で下車し、少し歩くと「柴石温泉入口」の看板が見えてきます。
横には「柴石温泉の由来」の看板が。
長い坂道をしばらく歩くと、建物が見えてきます。
川沿いに温泉?
建物の前を流れる川沿いに屋根付きの何かが見えます。もしかして温泉かも。
確かめようと近づきましたが、立ち入り禁止になっていて、入れませんでした。
後で確認したところ、昔使われていた打たせ湯の跡らしく、川の氾濫によって、使えなくなり、そのままになっているそうです。残念。こんな川沿いで温泉を浴びれたら気持ち良いでしょうね~。
「柴石温泉」の暖簾をくぐって建物に入り、左側にある受付で入浴料を支払います。
入浴料:大人300円 小人100円
※家族湯:2000円(1時間)
営業時間:7時~14時 15時~20時
※家族湯:9時~14時 15時~19時
定休日:毎月第2水曜日
エントランスの中央には先述した温泉の名前の由来となった「柴の化石」が飾られています。
入浴料を支払い、さらに奥へ進みます。
進むと、左右に道が分岐していて、右側が「家族湯」、左側が一般の「浴場」へつながっています。
階段を上がっていくと、入り口が出てきます。左側が男湯で右側が女湯です。
脱衣所には鍵付きロッカーがないので、貴重品は入り口前にあるコインロッカー(¥100)を使用。
脱衣所は木のぬくもりが感じられるつくりで、ロッカーはなく、棚に荷物を入れます。
いざ温泉へ!
天井が高い浴室には、左側に洗い場、右側に「あつ湯」と「普通湯」のそれぞれ大人6~8人サイズの2つの浴槽が並んであります。
早速、掛湯をして温泉へ。
まずは「あつ湯」へと思いましたが、足を少し浸けただけで、めっちゃ熱いということがわかります。「あつ湯」は名の通り、めちゃくちゃ熱くて、誰も浸かっていません。
ということで、隣の「普通湯」へ。
ゆっくりと温泉に体を沈めます。「普通湯」と言いながら、けっこう熱いです。
やや白っぽい濁り湯で、熱さが体にじんじんと染みわたります。
「あつ湯」と「普通湯」の間にある湯口からは源泉掛け流しの湯が注がれ、浴槽からオーバーフローしています。
泉質は単純温泉(低張性・中性・高温泉)
のどかな雰囲気の露天風呂へ
内湯から外へ出ると、左奥に大人3~4人サイズの岩風呂、右側に木造小屋の「むし湯」があります。
岩風呂は内湯と違い、ぬるめで周りののどかな雰囲気もあり、のんびりと温泉が楽しめます。
温泉熱を利用した「むし湯」へ
「むし湯」の中は、源泉槽の上に木の板と竹が敷いてあり、室内には蒸気が充満しています。座ろうと椅子に腰をかけますが、椅子もかなり熱く、気合が必要です。
高温の蒸気が室内を覆っているので、すぐに全身の汗が噴き出します。一瞬で体中の悪いものが出ていくような感じです。
約5分ほど入っていただけで、非常にスッキリとしました。
ちなみに「むし湯」に使われている温泉は内湯や露天風呂の温泉とは泉質が違います。
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(弱酸性・低張性・高温泉)
「むし湯」の後に浸かる露天風呂がとても気持ち良く、「むし湯」と露天風呂を交互に行き来しながら、ゆっくりと温泉時間を楽しみました。
「柴石温泉」は入浴料300円ながら、源泉掛け流しの温泉、さらに露天風呂と「むし湯」が楽しめる非常にお得な温泉です。近くには地獄めぐりの「血の池地獄」や「龍巻地獄」などの観光地があるので、訪れた際には「柴石温泉」に立ち寄ることをおすすめします。
交通アクセス
🚃JR別府駅からバスで約30分
🚙東九州自動車道・別府ICから約15分
🅿35台(無料)