そして、温泉。

そして、温泉。

今までに訪れた全国各地の魅力ある温泉のことを記していこうと思います。      時々、マラソンのことも。

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名湯 宝乃湯(兵庫県)

今回の温泉は2015年に初めて訪れ、2024年に再訪した兵庫県宝塚市スーパー銭湯「名湯 宝乃湯」です。

ぽかなび.JPより

有馬温泉とほぼ同じ泉質の温泉

「名湯 宝乃湯」は名に「名湯」と謳っているだけあって、良質な泉質の温泉が楽しめます。
施設のホームページや浴室内に掲げられている説明看板によると、宝塚市は有馬・高槻構造線上に存在し、火山地帯でもない有馬や宝塚市に温泉が湧くメカニズムはほぼ同じで、以下の通り。

海洋プレートが沈み込むときに、岩盤は海水を吸収しながら沈み込んでいき海水は地球内の圧力により岩盤と一体になります。深く沈みこんだ岩盤がマグマの熱で熱せられ、それに含まれた海水が水蒸気にとなって地上に噴出します。

その場所が正に有馬・高槻構造線上です。従って、その上にある宝乃湯の源泉は有馬温泉の泉質とほぼ同じです。

また、「宝乃湯」の源泉は自噴する天然温泉で、療養泉にも指定されています。

名湯 宝乃湯HPより

建物に入り、100円返却式の下駄箱に靴を入れて、2階へ。

2階へ上がると、広いロビーがあり、休憩スペースや食事処、マッサージ店、岩盤浴などがあります。

券売機があるので入浴券を購入し、受付で入浴券と下駄箱のカギを渡します。指定されたロッカーのカギを受け取り中へ。

入浴料:大人(中学生以上)950円 小人(小学生以下)400円

※会員は大人の入浴料が50円引き

岩盤浴:大人650円 会員600円

営業時間:10時~24時(入浴)

     10時~23時(岩盤浴

定休日:年中無休

 

備長炭で浄化されている内湯

名湯 宝乃湯HPより

浴室には大きな窓に面して、大人20人以上は軽く入れる広い浴槽があり、壁側には座湯があります。浴槽は全体的に浅めで、奥の一部がやや深めになっています。

浴室の右奥には洗い場があり、その先にはサウナがあります。

 

大きな窓の横には備長炭が埋め込まれた壁があり、湯に浸かりながら、備長炭の効能を享受できます。

お湯が温泉ではないことや、露天エリアの方に様々なお風呂があるからか、比較的空いていて、周りを気にせず、ゆっくりと浸かっていられます。

温まったところで露天エリアへ。

 

充実の露天エリアへ!

露天エリアは非常に充実していて、多様なお風呂が揃っています。

露天エリアの右側にはデッキチェアなどが多く並んでいて、休憩が出来るようになっています。その並びに大人4~5人サイズの水風呂があります。

名湯 宝乃湯HPより

左側にはジェットバスやリラクゼーションバスになっている寝湯などがあります。

寝湯は背中やひざの裏あたりに当たる泡が非常に心地良く、思わず寝てしまうほどです。

 

夏は気持ちが良い「不感の湯」

名湯 宝乃湯HPより

温泉がある「源泉風呂」の前に大人5~6人サイズの岩風呂があります。

この岩風呂の湯は温泉ではありませんが、約35~36℃の不感温度の湯になっていて、非常に気持ち良く長湯ができます。

 

いざ「源泉風呂」へ!

名湯 宝乃湯HPより

肝心の温泉ですが、岩風呂の奥にあります。2段式の岩風呂になっていて、上段が大人3人サイズの「第一源泉風呂」、下段が大人3~4人サイズの「第二源泉風呂」となっています。

湯は有馬温泉の金泉のような足元が見えないほど濃い黄金色をしており、浴槽内は段さが多いことから、慎重に歩かないと危険です。

 

「第一源泉風呂」の方は水深が深く、浴槽内に座るところがないため、立ったままか、壁に寄り掛かる感じで浸かります。

湯口や壁などは温泉の析出物が固まっていて、温泉成分の濃さを感じることができます。

湯は源泉掛け流しの温泉で、加温されていて、やや熱め。

塩化物泉らしく、しょっぱい湯で、浸かっていると、体中で温泉のパワーが感じられ、鉄の香りもして温泉感をたっぷりと感じられます。

それほど広くないこともあり、競争率高めですが、温泉成分が濃厚なので、長湯は出来ず、自然と譲り合って利用出来ました。

 

「第二源泉風呂」は「第一源泉風呂」に注がれた温泉が流れて来るので、「第一源泉風呂」と比べて、湯の温度がやや温めです。温泉成分が濃いのでそれほど長湯は出来ませんでしたが、泉質は最高です。

 

必ず利用すべき!「低温源泉風呂」

名湯 宝乃湯HPより

「第一源泉風呂」や「第二源泉風呂」も良いのですが、「宝乃湯」の温泉の良さを一番感じられるのは、露天エリアの一番奥にこっそりとある「低温源泉風呂」です。

周りを壁に囲まれた大人3~4人サイズの浴槽に加温・加水されていない源泉掛け流しの温泉が注がれ、黄金色の湯が満たされています。

湯口や湯口の下付近は温泉の析出物が堆積していて、もはや原型がわからないほど。

この「低温源泉風呂」だけは、東北地方や山陰地方の山奥にある秘湯のような雰囲気が漂っています。

 

湯の温度は約37℃で、一度浸かると、なかなか温泉から出ることが出来なくなるほど心地よく、しかも加温がされていないからか、鉄の香りが強く、炭酸ガスも多く、温泉の良さを全身で感じることが出来ます。

泉質はナトリウム-塩化物泉(高張性・中性・温泉)

 

目を瞑って浸かっていると、街中のスーパー銭湯だということを忘れてしまうほど素晴らしい温泉です。

当然ながら、常に満員状態ですが、「宝乃湯」を訪れたら必ず、利用することをおすすめします!

 

他にも多様なお風呂が

名湯 宝乃湯HPより

名湯 宝乃湯HPより

他にも一般的な壺湯もやや大きく、ゆったりと浸かれる「壺湯」や大人4~5人サイズの人工炭酸の「炭酸風呂」などがあり、露天エリアだけでもゆっくりと寛ぎの時間を過ごせます。いずれも温泉ではありません。

 

「名湯 宝乃湯」は街中にあるスーパー銭湯ながら、有名な温泉地の湯に負けないぐらい素晴らしい温泉が楽しめ、充実した露天エリアを中心にゆっくりと時間を過ごせます。気軽に本格的な温泉を楽しみたい方にはおすすめの施設です。

 

 

交通アクセス

🚃JR福知山線中山寺駅から徒歩5分

🚙中国自動車道・宝塚ICから約15分

🚌JR福知山線中山寺駅阪急宝塚線中山観音駅などから無料送迎バスあり

🅿170台(無料)