今回の温泉は2010年に訪れた群馬県吾妻郡長野原町の共同浴場「川原湯温泉 聖天様露天風呂」です。
今はもうない幻の温泉
「聖天様露天風呂」は2013年6月30日に閉鎖され、現在は八ッ場ダムの底に沈んでしまい、利用することが出来ません。
とても思い出深い温泉だったので、記したいと思います。
「聖天様露天風呂」は「川原湯温泉」にある3つの共同浴場のひとつです。
「聖天様露天風呂」へは「川原湯温泉」手前の道に入り口があり、中に入ると小道が続いています。
案内に従い、狭い坂道を約30mほど進むと、木造の風情がある湯小屋が出てきます。
湯小屋の壁には「川原湯音頭」の歌詞が。
湯小屋の脇に下駄箱と料金箱があるので、入浴料を入れます。
入浴料は100円です。
中に入ると簡易の脱衣所があります。鍵付きロッカーなどはなく、棚があるだけです。
男女別に分けられていなくて、浴槽から丸見え状態なので、女性にとっては厳しい脱衣所です。
いざ温泉へ!
脱衣所の目の前に大人4~5人サイズの石造りの四角い浴槽があるだけです。
湯口からは無色透明の源泉かけながしの湯が勢いよく注がれ、硫黄の香りが漂っています。
湯には湯の花も見られ、鮮度の良さ、泉質の良さが窺い知れます。
早速、温泉に浸かろうとしましたが、源泉温度が約80度と高いため、非常に熱く、なかなか浸かれません。
備え付けのホースから水を投入し、しばらく湯もみなどをして、適温にして、やっと温泉に浸かりました。
丁度良い湯加減になった温泉は心地よく、露天風呂の周囲にある森林を見ながら、静かで落ち着いた雰囲気で、硫黄の香りが漂う温泉を堪能しました。
泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。
すべすべとした浴感で硫黄の香りする温泉感の強い湯でした。
湯小屋からさらに約30mほど上に行くと、温泉の名前の由来である聖天様(聖天神社)がありました。
交通アクセス