今回の温泉は2023年に訪れた北海道天塩郡の町民保養センター「てしお温泉 夕映」です。
「てしお温泉 夕映」は天塩町の町民保養センターですが、一般の観光客も利用できる宿泊施設です。海に面した場所にあり、大浴場からは日本海や利尻富士などの雄大な景色が楽しめます。
そして、肝心の温泉ですが、なんとアンモニア臭がするという全国的にも珍しい温泉らしいのです。
一体、どんな温泉なのか期待しながら向かいます。
建物に入ると、広いロビーがあり、左側にフロント、そのすぐ前に券売機があります。券売機で入浴券を購入し、フロントで入浴券を渡します。
浴場は2階にあるので、階段を使って2階へ。
入浴料:大人(中学生以上)600円 小人(小学生)300円 小学生以下無料
※家族風呂:1000円/1時間
立ち寄り湯の営業時間:平日 11時~22時
土日祝10時~22時
定休日:年中無休
※4月と11月に施設メンテナンスのため休業あり
2階に行くと、靴置き場があるので靴を置き、中へ。
脱衣所には鍵付きロッカーや貴重品ロッカーがないので、この入り口にある貴重品ロッカーを利用しなければなりません。
割と長い廊下を進みます。廊下には自動販売機やマッサージチェアや休憩スペースがあります。
一番奥に男女別の入り口があります。
「てしお温泉 夕映」には「和風温泉」と「洋風温泉」の2種類の浴場があり、日替わりで男女湯が入れ替わります。私は「和風温泉」を利用しました。
真っ赤なじゅうたんが敷かれている脱衣所は非常に広く、奥にはテレビが見られる広い休憩所があります。
備え付けの棚にはカゴがあり、そのカゴに荷物を入れます。
鍵付きのロッカーはあるのですが、ほとんど壊れていて使えませんでした。財布やスマホをどうしようかと思いましたが、結局、入り口の貴重品ロッカーまで戻りました。
そして、扉を開けて・・・
いざ温泉へ!
浴室に入った瞬間、ツーンとする匂いが鼻につきます。浴室は非常に天井が高く、大きな窓に面して浴槽があり、内湯ながら開放感があります。窓の外には日本海の景色が広がっています。
内湯には3つの浴槽があり、温泉が使われているのは大人15~20人サイズの「高温湯(41℃)」と「低温湯(39℃)」で、もうひとつの浴槽は大人10人サイズの「日替わり薬湯」で、訪れた日は「ワイン風呂」でした。広い浴室にはサウナ、水風呂もあります。
アンモニア臭がする温泉!?
早速、掛湯をして、恐る恐る温泉に体を沈めます。
湯に浸かってみると、思いのほか心地よい温泉です。
湯は琥珀色でモール泉のような柔らかく、つるつるとした浴感、そして、海のそばの温泉らしくしょっぱい温泉です。
泉質はナトリウム-塩化物泉。
そして、匂いは・・・
確かに強いアンモニア臭がしますが、思っていたよりかはマイルドな匂いです。
しかし、湯をすくって鼻に近づけると、薬品のような刺激のある匂いがします。
初めは独特の匂いに戸惑いますが、慣れてくるとそれほど気にはならない、いや気にはなりますが、浸かれないことはありません。
源泉掛け流しではなく、循環濾過式・消毒ありの温泉ですが、全然、匂いは薄まっていません。
絶景が楽しめる露天風呂へ!
露天風呂は大人15人サイズの岩風呂で屋根付きの半露天になっています。
露天風呂は常時、強い風が吹き抜けているせいか、内湯ほど匂いがきつくありません。
露天風呂の横にはデッキチェアなどがあり、火照った体を潮風が冷ましてくれます。
晴れた日には利尻富士が見えるそうです。訪れた日は残念ながら、曇り空で見られませんでした。
温泉から出る時に念のためにシャワーで体を流しましたが、「豊富温泉」のオイル臭のように、温泉から出た後もアンモニア臭がするということはありませんでした。
「てしお温泉 夕映」は源泉掛け流しの温泉ではなく、その独特な匂いがする温泉は好みが分かれますが、全国的にも貴重な泉質が楽しめる温泉として、訪れる価値のある温泉です。北海道への旅行の際には訪れることをおすすめします。
交通アクセス
🚃JR宗谷本線・幌延駅からバスで約30分
🚙深川留萌自動車道・留萌大和田出口から約2時間
🛫稚内空港から車で約1時間30分
🅿100台(無料)