今回の温泉は2020年に訪れた和歌山県東牟婁郡太子町の旅館「夏山温泉 もみじや旅館」の温泉です。「夏山温泉」と書いて「なっさおんせん」と読みます。
「夏山温泉 もみじや旅館」は生マグロ水揚げ日本一の和歌山県・那智勝浦に近い場所にある夏山海岸のそばにあります。建物は少し鄙びていて、良い雰囲気を醸し出しています。
残念ながら、閉業!?
「夏山温泉 もみじや旅館」は数年前から宿泊営業を終了し、立ち寄り湯のみの営業をしていましたが、とうとう2024年8月頃に閉業してしまったようです。本当に残念です。
建物の中に入ると旅館の方がおり、立ち寄り湯で来たことを伝え、料金を払い案内してもらいました。
案内と言っても、「この廊下をまっすぐ行って」と簡単なものでしたが。
料金は大人300円と、とてもリーズナブルな価格!
営業時間は15時からですが、15時少し前でも入れて下さりました。
薄暗く細長い廊下を進むと脱衣所の扉が見えてきます。
中に入ると棚にカゴがあるだけのシンプルなつくり。
建物の外観もそうですが、中も鄙びた感じでとても良い雰囲気で、温泉への期待値が上がります!
ちょうど誰もおらず、貸し切り状態でした!
いざ温泉へ!
浴室に入ると、美しい曲線を描いたタイル張りの浴槽が一つだけあります。
シャワーはなく、カランがあるだけで、水しか出ません。
シャンプーや石鹸もありません。
シンプルに「湯」のみです。
しかし、その「湯」が素晴らしい・・・。
それほど広くない浴槽に、源泉かけ流しの温泉がどんどんと注がれ、浴槽からドバドバと川のようにオーバーフローしています。
一言で言うと・・・豪快
溢れるお湯が大量のため、置いてある桶がずっとぷかぷかと浮いていました。
こんな贅沢に温泉を流し続けて良いのかと心配になるぐらいです。
泉質は単純硫黄泉。
お湯は透明で、ほのかな硫黄の香りが心地よく、湯の温度が38℃ぐらいと温めなので長く浸かることができ、新鮮なお湯が楽しめます。
あまりのお湯の注がれっぷりに、一人で子供のようにはしゃいでしまいました。
露天風呂はなく、浴槽も一つだけですが、温泉だけで十分に楽しむことができます。
「夏山温泉」は泉質や豪快な湯使いも良いのですが、建物を含めたレトロな雰囲気も素晴らしい温泉です。出るのが惜しいぐらいの温泉でした。
和歌山県には数々の名湯がありますが、この「夏山温泉」もその一つだと思います。
改めて温泉の良さを感じられる素晴らしい温泉でした。
湯巡り旅もおすすめ!
「夏山温泉 もみじや旅館」から車10分圏内に「湯川温泉 きよもん湯」や「湯川温泉 ゆりの山温泉」などが良い温泉が点在していて、温泉巡り旅もおすすめです。
交通アクセス
🚙阪和自動車道・みなべICから約1時間45分
🅿7台(無料)
価格:1650円 |
価格:1030円 |